キャリアガイダンスVol.451
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会福祉法人太陽の家の共同出資会社として1985年に誕生しました(次ページも参照)。最大の特徴は、「業務に人をつけるのではなく、人に業務をつける」点です。一般的な工場は、まず業務があり、それに適した人材を採用します。対して、障がい者雇用を目的とした弊社では、それぞれの障がいや特性を見極め、できること(得意なこと)と、できないこと(不得意なこと)を明確化、作業工程を細分化するなどして、できる作業を割り当てます。できないことに関しては、できないで終わらせるのではなく、治具や補助具、半自動機によるサポートや、複数人で分担するなどの仕組「探究」で培われた力やマインドは、社会でどう活かされるのか。立命館宇治中学校・高校の酒井淳平先生に引き続き登場いただき、同じ京都にある障がい者雇用をメインミッションとしたオムロン京都太陽株式会社を訪問。同社の探究的な取組ともいえる「人に業務をつける」という考え方や「徹底3S活動」の意義を中心に、長江豊社長と語っていただきました。 ― 会でどう活きるのか知りたくて、酒井先生と経営者の対談を企画させていただきました。なぜ、障がい者雇用の促進を使命とするオムロン京都太陽さんかというと、立命館宇治中学校・高校と近く、共に若者を育てるという点で親近感があるのではということ。何より、工場での日々の改善活動が探究プロセスに重なると感じたからです。まず会社の取組についてご紹介ください。「業務に人をつける」のではなく、「人に業務をつける」という考え方今回、高校での「探究」が実社弊社は、オムロン株式会社と社対談探究学習「その先」にあるものとは?探究の意義❷オムロン京都太陽株式会社代表取締役社長長江 豊さん立命館宇治中学校・高校酒井淳平先生191989年オムロン株式会社入社。生産総括本部、オムロン労働組合執行委員、EMCカンパニー企画室などを経て、2020年オムロン スイッチアンドデバイス株式会社 代表取締役社長。2024年3月より現職。2024 JUL. Vol.451取材・文/堀水潤一 撮影/道海史佳(19ページ下段、21、22ページ)

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