キャリアガイダンスVol.451
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前職での経験を活かして、2020年、eギフトプラットフォーム事業を展開する株式会社ギフティに、人事担当として入社しました。〝人〟に関わる仕事にやりがいを感じています。現在、新卒採用の戦略立案から実施まで担っています。採用活動は毎年同じやり方ではありません。例えば、大学生に仕事体験を通じて会社理解を深めてもらうインターンシップ。昨年は夏のインターンから採用につなげられなかったことから、自分の経験や感覚に頼り過ぎていたと考え、やり方を見直しました。まず、当社が求める人材像を明確化して経営層と共有。そうした学生にとって魅力的なインターンにするため、現在の大学生の流行や生活、就活の実態をインタビューやSNSやで徹底的に探り、他社のインターンもリサーチしたうえで差別化を模索しました。夏のインターンでは例年、新規事業を考えるという3日間のワークショップを行いますが、今年は実際の当社の顧客企業6社に協力を仰ぎ、「協業」をテーマに設定。学生は企業の資産・強みを組み合わせて新規事業を考え、実際に顧客企業を訪問して協業提案し、最後は当社の代表陣に学生が提案を行い講評してもらうという、非常にハイレベルな内容で実施しました。参加者の感想で目立ったのは「楽しかった」より「厳しかった」。狙いどおりの反応です。ビジネスのリアルを感じ、厳しさも知ったうえで当社の選考を受けたいという学生が多数いました。当社で働いてくれる日が楽しみです。職場で、自分が採用に携わった社員が周囲に良い影響を与えている様子を見ると、嬉しくなります。これからも魅力的な仲間を増やしていけるよう、橋渡しをしていけたらと思います。求める人材を採用し会社経営を〝人〟の面から支えるには?①前年の振り返りを基に、求める人材の採用につながる魅力的なインターンシップにすることを検討。②求める人材像の解像度を高めて経営層と共有。インタビューやSNSで今の大学生の実態をリサーチ。④求める人材の採用へ。③「協業」をテーマにした新規事業創出に取り組むインターンプログラムを設計。参加学生のインターン満足度と入社意向が前年よりアップ。前年の反省を踏まえて学生の実態を徹底リサーチ2024年の入社式で、自らが採用に関わった新入社員に向けて話す大川さん。おおかわ・まきこ●証券会社、人材サービス会社を経て、2020年株式会社ギフティに入社。新卒のビジネス職の採用を担当し戦略立案から実行まで担っている。探究へのヒント仕事では、何をやるか、どうやるか、すべて自分次第。難しい課題に挑めば失敗も成功もありますが、そのすべての経験が自分を高める学びです。そんな学びの楽しさを、高校時代から知ってほしいですね。    2024 JUL. Vol.45128自ら挑戦して学ぶって、楽しい! 私の問い ■株式会社ギフティ人事大川真喜子さん

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