キャリアガイダンスVol.451
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 1〜2年次に個人およびグループで探究を行い、3年次にその経験を志望理由書や自己PR等に活かし、進路実現を目指す。探究の「問い」を生徒が自ら設定できるよう、「さまざまな視点にふれる機会」を重視。昨年度は教員による探究の発表を行い、今年度は3学年合同で先輩が後輩に探究を語る座談会を実施。静岡県立大学との連携で、校内での大学教授や大学生によるに講義も行っている。2024 JUL. Vol.451員が探究し、1年生の前で発表することを、昨年度の6月に行いました。その実践も参考に、生徒がいろいろな視点から探究活動に臨めるようにするためです。探究をしたのは1学年の教員全員。私は大学時代に研究した「古代ギリシャの国葬」のことをまとめ直しました。探究の仕方は各自に委ねられ、最初は戸惑う先生もいましたが、最終的には皆さん、その先生の色を出した発表をされていたと思います。生徒からは「先生たちが楽しそうで聞いていても楽しかった」「知らなかった分野に興味をもてた」「好きなことを突き詰めるのが大切だと感じた」などの感想がありました(鈴木翔太先生)。 教員の発表は、体育館で一斉に、生徒が行き先を選べる形で行いました。生徒も1年次の終わりには、同じように体育館で発表するからです。内容次第で人の集まりに差が出るわけで(笑)、教室に行けば生徒がいる普段の授業とは異なる体験でした。ネタの面白さを吟味し、伝え方を工夫し、発表してみて「意外とここは響かないんだ」「この生徒はこういうのが好きなんだ」と気づいたり。生徒もそのように探究に挑むだけに気持ちを理解しやすくなった良さもありました。私の発表テーマは、今までの授業実践を踏まえた「探究における地図の使い方」。普段の教科の授業でも生徒にその視点を育みたいと改めて思いました(伊藤智章先生)。37学校だよりでも先生の探究をレポート。特集 今、探究をどう進めるか?※ダウンロードサイト:リクルート進学総研>> 刊行物>> キャリアガイダンス(Vol.451)●マインドマップ●マンダラートと読書シート●哲学対話のルール●5W2Hで問いを立てる教員自身が探究をやってみました。富士東高校 (静岡・県立)探究委員長:鈴木翔太先生、伊藤智章先生

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