キャリアガイダンスVol.453
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る大先輩に時おり「僕が今、やるべきことってなんでしょう?」「この瞬間、僕が会うべき人はいますか?」とアドバイスを求めるようにしています。上田悪いような場所にもあえて足を向けるように心掛けていますし、生徒にもコンフォートゾーンを抜け出すよう促しています。探究のテーマを見つけられない生徒にはよく「本屋さんに通ってみれば」とも言います。書店に行くと、ネットでAIが薦めてくる情報とは違う、何かしら偶発的な気づきや出会いがあるじゃないですか。て、普通の生徒がアンコンフォートゾーンに踏み出すって難しくないですか?上田ないものと出会えるインフラに、そして新しい出会いをデザインする場に学校がなれたら素敵だなと思います。古屋大の専門性の一つにファシリテーション私も、普段は赴かない居心地のただ、外向き志向の子は別としだからこそ自分だけでは出会えおっしゃる通りで日本の先生の最力があると考えています。知識の伝達自体は、AI時代、学校でなくても代替できる余地はありますが、生徒の個性やバックグラウンドを熟知したうえで、それぞれにあった学びや体験をデザインできる専門家はそうはいません。上田私も教師は媒介者であるべきだと考えています。世の中には教科書以外にも素晴らしい教材がたくさんあります。それらを、的確なタイミングで投げかけ、時に学校外の人をつなげながら生徒の可能性を広げていく。ただ、教師は仕事量が多いのも事実で、誰かしらの何かしらの我慢の上に成り立っている現状があるんです。古屋先生ならではの責任感や真面目さを時にはリセットし、無理なものは無理と言える力や、援助希求できる力が教師のスキルセットに加わるといいですよね。キャリア自律という言葉がありますが、プロになればなるほど個人でがんばる必要などなく、他人に頼っていいんです。キャリア教育の一次意見が違う人たちが集う箱。そんな学校の価値を再認識した―※詳細は、「ミライを拓く! 7industries×7mimutes オンラインキャリア探究セミナー」 https://saitama-jimoto.com/mirai/2025 JAN. Vol.453たまたま視聴したNHK『クローズアップ現代』で、非大卒の若者に教育とインターンの機会を提供する団体を知る。自分がしたいのはコレと思い、「国語の授業をさせてほしい」とコンタクト。現在、その社団法人の理事を兼任。同僚が行っていた異学年のグループ学習に感激し、翌年、総合探究の責任者として全校に展開。また求人票の整理に追われる現場に愕然としSNSで発信。進路指導主事として、求人情報をDX化するサービスを民間企業と開発。教師13年目に埼玉県教育局に異動。産業教育・キャリア教育担当指導主事となった翌年「生徒と教師が主語のキャリア探究へ」を掲げ、「お仕事図鑑pitchトーク」「オンラインキャリア探究セミナー」(※)などの施策を全県で実施。22大学生の上田さん番組で知った団体にコンタクトJICA教師海外研修学生時代にインドに行く教員一家に育ち教職を目指すも大学時代に訪れたインドで人々のパワーに圧倒され人生経験不足を痛感。「このままでは説得力のある教師になれない」と思い、まずはお金を稼ぐことを理解しようと不動産関係の企業に就職。結婚を機に退職。専業主婦として子育てするなか改めて教育の重要性を実感。ある日ママ友から言われた「教師って尊い仕事だと思う」という言葉に押され県立高校教師に。保育園の送迎を手伝ってくれたご近所さんに感謝。教師が挑戦する姿を生徒に見せたいという思いでJICAの教師海外研修に参加。発展する外国の姿から日本の未来に危機感を抱き、SDGsと関連づけたプレゼンの授業を実施。授業実践報告書を通じてネットワークが広がる。埼玉県教育局に異動進学校から進路多様校へ異動ママ友の言葉に背中を押される

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