2025 JAN. Vol.4531950年創立。2004年日章学園中学校開校。高校に、特別進学科(特別進学コース、特別アスリートコース)、普通科(スポーツ進学コース、経営情報コース、共生コース)、ヘアーデザイン科、パティシエ科、福祉科、トータルエステティック科、調理科、コンピュータ科、電気科、自動車科の13学科コースを擁する。サッカー部、ゴルフ部、野球部、剣道部、ボクシング部などの強豪としても知られる。かい・かつひろ/1953年宮崎県高千穂町生まれ。福岡大学体育学部卒業。中高時代のバレーボール指導者に憧れ教職を志す。1977年宮崎市立中学校に保健体育教諭として着任。教職員一丸となった生徒指導に力を入れるほか、バレーボール部を強豪校へと導く。当時の教え子とは人生の節目を中心に長い付き合いを継続。宮崎県教育委員会指導主事、宮崎市立中学校・小学校校長、宮崎県中学校体育連盟会長などを歴任後、2014年日章学園中学・高校にスポーツ対策監として赴任。副校長を経て2020年より現職。まとめ/堀水潤一 撮影/有田知永 本校は13の学科コースをもつ進路多様校です。特別進学科には、少人数・個別指導で難関大学を目指す「特別進学コース」だけではなく、「特別アスリートコース」を設置。運動部で活躍しながら大学進学も目指す文武両道のコースです。普通科にも「スポーツ進学コース」がありますが、こちらはサッカー部やゴルフ部など全国レベルの生徒が在籍しています。普通科にはこのほか、情報系・商業系科目をバランスよく学ぶ「経営情報コース」と、軽度の知的障がいがある生徒の社会的自立を目指す「共生コース」を設置。さらに、自動車科、調理科など8つの専門学科では、実務経験が豊富なプロ集団による最先端の技術・技能教育が行われています。 このように学びの領域は多岐にわたりますが、根底には「好きなことを学んでプロになろう」という共通のコンセプトがあります。自分は何がしたいのか見つからない高校生が多いなか、本校の生徒が好きなことに打ち込めているのは、年6回の体験入学会や個別の学校見学などを経て、自分の意志で入学を決日章学園中学・高校(宮崎・私立)49めているからだと感じます。入学後も、専門学科を中心に、文化祭や各種発表会などで腕前を披露する機会が多く、刺激になっていますし、運動部の活躍も全校生徒に良い影響を与えています。特に大舞台での全校応援は学校全体が一つになる貴重な機会です。 また、学園全体で地域との連携を重視しており、地域のお祭りに調理科のキッチンカーで出店したり、河川敷の掃除を生徒会中心に取り組んだりするなか、地域の人から感謝される経験も生徒の「好き」を高めているはずです。 私自身は体育教師として公立中学校に長く勤務し、部活動顧問や行政経験などを通じて人間力育成に努めてきました。礼儀を重んじ、チームとして動くことの大切さを示したつもりです。ただ、今の中高生は次代を生きる未来人。従来の教育のままでは通用しないことも自覚しています。今まで以上に自ら考え、判断し、行動できなければいけませんし、変化にも柔軟に対応する必要があります。そのためには新しい教育スタイルをもった先生が学校をリードするべきだし、本校にはそうした人材が揃っています。私の役目は、先生方が各学科でリーダーシップを発揮しやすい雰囲気をつくること。校長就任時に学校改善委員会を設置した際も、誰もが自由に発言できる場づくりにこだわりました。教職員の一体感や組織力こそ本校の強みですから。 本校には中高合わせて約1500人の生徒がおり、早朝、遠方から登校する子もいます。そのため私も、何かあったときにすぐ動けるよう7時には出勤するようにしています。不測の事態があってもスマホで連絡がとれる時代ですが、生徒の姿を見ずに対応するというのでは落ち着かないのです。ICTやAIによって便利な社会になりましたが、対面でないと人は育ちません。積極的な家庭訪問を含む保護者との緊密な連携を続けているのもそのためです。こうした教育観は譲れません。自ら選んだ道だから好きなことに打ち込める新しい教育観をもつ先生方がリーダーシップを発揮できる環境に
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