キャリアガイダンスVol.453
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械科の宮城泰文先生はこう語る。 「技術革新が著しい現代、実習で身につけた知識・スキルだけを使って生活の糧を得ることは難しくなりました。多様な状況に順応し、柔軟に問題に対応していく必要があります。これからの工業高校では、手順を順守して速く正確に作業する訓練だけでなく、成功と失敗の経験からより良い考えを自ら導き出す問題解決力を磨くことが重要だと考えています」 「創造的な問題発見・解決能力」は①理数基礎力、②IoT、ロボット、AI及びビッグデータなどの先端技術活用力、③工工学に関する知識と技術の活用力、④グローバルコミュニケーション能力から成ると定義し、その育成手段として、工業教育に基づいた「神工STEAM教育」を推業()   気科、デザイン科を設置する、生徒数が1000人近い工業高校だ。教育目標に「来たる国際社会・超スマート社会で活躍できる『次世代テクノロジスト』の育成」を掲げ、さまざまな改革を推進している。その内容を知るうえでのキーワードは、教育目標にある「テクノロジスト」だ。理し、直接ものづくりを担当する「技能職」、設計や工程管理などを行う「技術職」、新しい製品づくりなどに取り組む「研究・開発職」の3つに分類(図1)。技術職をテクノロジストと呼んでいる。進路ガイダンスグループリーダーの川上悟史先生はこう語る。 「工業高校は『技能職を育てる学校』と思われがちですが、実は技術職に必要な知識や技術を習得することができます。工業高校で学んだからこそ就ける技術職がたくさんあるにもかかわらず、生徒はその魅力に気づきにくいのが現状です。現代社会において工業高校が担う役割を問い直し、生徒の将来の可能性を広げるさまざまな改革を推進しています」て、「創造的な問題発見・解決能力」の育成を目指している。その背景について、機神奈川工業高校は、機械科、建設科、電同校は工業に関する職種を独自に整次世代テクノロジストに必要な力とし工業に関する職種を独自分類技術職の育成に重点を置く創造的な問題発見・解決能力を育成するSTEAM教育を推進2025 JAN. Vol.45350取材・文/藤崎雅子研究者建築士デザイナー 他現場監督施工管理技術者設計士IT技術者 他組立工大工電気工事士 他大学・大学院工業高校、専修学校普通高校、職業技術校根底にある問題意識から具体的な実践、生徒の進路意識への影響までをご紹介します。図1 神奈川工業高校が考える職種の分類研究・開発職(エンジニア)創造的な問題発見・解決ができる「次世代テクノロジスト」の育成を目指し、企業や専門学校等と連携して独自のSTEAM教育を推進する神奈川工業高校。□ 社会に開かれた教育課程を実践したい□ 探究活動に有効な手法を探している□ 産業界が求める人材の輩出を目指している技術職(テクノロジスト)技能職(テクニシャン)こんな学校は必読!

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