キャリアガイダンスVol.453
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シアム」を設立した。高校段階では生徒の自動車業界への認知拡大や興味喚起を図るべく、自動車の製造工場や開発拠点の見学、自動車エンジニアとの座談会などを実施する。 「日本の基幹産業である自動車業界においても人材不足が大きな課題です。企業や専門学校と連携し、自動車に興味をもつというマインドセットの醸成から取り組んでいく考えです」(宮城先生)コンソーシアムも計画しているという。題研究」の改革だ。同校の「課題研究」では、最初に「自らのありたい姿」から想起し、社会問題に考えを広げていく、そのなかでの気づきや思いを創造的な活動に活かしている。そのプロセスを支援するツールとして、富士通総研と大阪工業大学が共同開発した教育手法「ReBaLe」(Reverse「えらぶ・ばらす・わかる・まねぶ・創る」というステップで新しいアイデアの創出を促している(図5)。 「ReBaLeを活用することで、担当教員による活動の質の差を縮小できるのではと考えました。普通科の探究活動でも役立つ手法だと思います」(川上先生)をターゲットにし、サービスジャーニーマップを活用した仕組み・機能・特徴の分解や、マンダラチャートへの書き出しなどを行い、他の製品・サービスとの共通要素を探る。そこで見つけた価値を転用して別の課題と組み合わせ、新たなアイデアや仕組みを考案する。例えば「お掃除ロボット」をターゲットにする場合、障害物を検知するカメラの機能を転用して無人運搬カートを考案したり、忙しい生活のストレスを軽減するという価値をほかの生活課題に転用してより便利な宅配ボックスを発想するという具合だ。2学年でReBaLeのステップを練習するワークショップを行い、3学年では各班が必要に応じて研究に活用している。担当の平山健太郎先生は、試行錯誤しながらも手応えを感じているという。 「ステップに沿って考えていくと生徒が思いもよらなかったところに自ら気づくこともあり、その視点や発想には驚かされます。教員が教えることができない製品やサービスのアイデアを自ら生み出す可能性を感じています」)を導入。神工STEAM教育の3つ目の柱は「教科横断的な学習」だ。「本格的な取組はこれからだが方向性は見えている」と川上先生。目指すのは、教科横断の授業を行うことではなく、普通教科も含めた各教科で育んだ資質・能力を「課題研究」で活かすという生徒の頭の中での教科横断である。まずは「課題研究」において普通教科も意識して取り組めるように工夫していRedesiReBaLeでは身近にある製品・サービスgnBased-Learnng 「アンケート調査によると、講座を重ねるごとに施工管理技術者への関心が高まっています。仕方なくではなく、意欲をもって前向きに進路選択する者が増えることを期待しています」(栗山先生)今年度は、自動車開発に携わる技術職の育成を目指し、同校機械科と日産横浜自動車大学校、日産自動車の連携による「次世代モビリティエンジニア育成コンソー&i        1学年では「わくわく」をテーマに建築への興味を刺激し、2学年では「のびのび」をテーマに施工管理の仕事を知るという目標を設定。建設現場の見学や施工管理技術者講話、清水建設の施設見学などを実施している。そのなかで施工管理技術者に目標が定まった生徒は、東京テクニカルカレッジに進学してスキルを身につけることもできる。今後はデザイン科を対象とした新たな神工STEAM教育の2つ目の柱は「課アイデア創出の手法を導入しありたい姿や社会問題も考える教科や学科を融合させて複雑化する課題に対応する必要2025 JAN. Vol.45352転用マインドセットの醸成Exposure(実感経験)高校1年生(1年次)高校2年生(2年次)技術を通して自己を見つめる。興味・視野を広げる。建設科スタートアップ1学期講座1学期講座1学期講座2学期講座2学期講座2学期講座3学期講座3学期講座3学期講座Ⅰ.リバースデザイン(ReverseDesign)      Ⅱ.リデザイン(ReDesign)2.ばらす「仕組み」「機能」「特徴」を分解する3.わかる他の製品やサービスとの共通要素を知る既存の仕組みの中の良いアイデア・要素技術2年3学期スキルセットの醸成Application(実践経験)専門学校1年生(4年次)専門学校2年生(5年次)高校3年生(3年次)専門性を磨く。実践経験を積む。社会の課題に技術をもって挑む。進路を選択する。メンタリングインターンシップ講座講座4.まねぶアイデアの種を発想する3年1学期次世代建築リーダー専門学校3年生(6年次)専門学校4年生(7年次)検討中検討中建築監督科講座講座5.創る新しいアイデアを具体化する新たな社会システム新たなアイデア・仕組み3年2・3学期生徒・学生年次成長段階対象生徒プログラム1.えらぶターゲットの決定図4 コンソーシアムによる人材育成イメージ(次世代建築リーダー育成コンソーシアムの例)図5 ReBaLeを活用した課題研究の流れReBaLe

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