自習、家庭学習など、生徒自身が主体的に学ぶことについてのICTへの期待がうかがえる。ここ数年、非常に速いスピードで社会に広がりを見せている生成AI。学校での活用状況を尋ねたところ、調査時点では「教員個人で活用している」が50%と、「使い始めていない(活用はまだこれから)」の46%に二分。組織的な活用は4%に留まっていた(図表割愛)。しかし、生成AIは社会生活に急速に浸透し始めており、日々新しいアプリやソフトが出現し、日常的に使われている検索エンジンや文書作成ソフトにも組み込まれ始めているため、調査から半年が経過した現在では活用率が高まっていることも考えられる。面では、「授業教材やテスト問題の作成」が43%と最も高く、次いで「挨拶文や保護者向けお知らせ文書の作成」がメント1で示すように生成AIには教員の業務効率化や生徒の学習支援への「期待」が高い反面、AI依存による生徒の思考力や創造力、主体性の低下、課題や志望理由書などの作成に利用された場合の判定の難しさなどの「不安」の声も多数寄せられ、注目度の高さがうかがえる。新しいテクノロジーに対する課題はありつつも、生成AIが今後のICT活用の中核の一端を担っていく可能性が感じられた。分に最適な学習を探りながら自学自習できるようになる」が7ポイント増加し、前回調査の2022年の7位から4位に上昇した(図表割愛)。また、【現在感じている効果や変化】と【今後狙いたい効果や変化】の比較では、「生徒自身が自分に最適な学習を探りながら自学自習できるようになる」の現在が26%、「授業外の家庭学習(課題)等も含め、生徒の学習時間の伸長」の現在が22%のところ、共に今後の狙いたい効果や変化が48%とおよそ2倍の開きを示した(図2)。生徒の自学既に活用している回答者の活用場00 期待と不安の双方が入り交じり注目度が高いAI活用2025 APR. Vol.454204060現在感じている効果や変化今後狙いたい効果や変化102020.719.615.513.87.7●頼りすぎるがあまり、考える力、知識の蓄積など、人間としての力が減退すること。一方向に誘導するようなAIの出現[青森/私立/普通科と他学科併設]●簡単に答えを得られるようになり、粘り強く努力を継続する資質も失われていくと心配[大分/県立/普通科]●志望理由書などがどれも同じようなものになってしまい、合否の判断材料として機能しなくなってしまうこと[新潟/私立/普通科]42(%)現在感じている効果や変化n=665今後狙いたい効果や変化n=6718058.653.953.948.348.047.139.828.318.3 0.7(%)30405042.833.424.6生徒の興味を喚起し、学習へのモチベーションを上げる生徒一人ひとりが自分に合った方法や進度で学習できる先生方の負担軽減・校務の効率化生徒自身が自分に最適な学習を探りながら自学自習できるようになる授業外の家庭学習(課題)等も含め、生徒の学習時間の伸長多様なリソースにアクセスできることによる生徒の学びの深まりオンラインを活用し、効果的なアクティブ・ラーニングや協働学習を実施学習ログ、ポートフォリオ等を活用した、先生の授業や各種指導の質向上オンラインを活用した保護者との連携強化その他※「現在感じている効果や変化」は、「ICT活用」実施校ベース※「その他」を除く項目で、「今後狙いたい効果や変化」全体の降順ソート2024年全体 (n=362)授業教材やテスト問題の作成挨拶文や保護者向けお知らせ文書の作成課題の採点や添削総合的な探究の時間などの調べ学習進路指導生成AIについてや使い方を学ぶ授業の実施面接対策(模擬面接)その他※「無回答」を除く項目で、全体の降順ソート●業務の効率化や時間短縮、新しい学び方や学ぶ内容が出てくること[広島/私立/普通科]●生徒が自分だけでは思いつかない考え方をAIによって発見することができるなど、思考力が深まることが期待される[兵庫/私立/普通科]●個別最適な学習を実践するうえで、人間では気づくことのできない生徒の課題や傾向を分析し、最適な学習方法を設定できれば良いと思う[愛知/県立/専門学科]ICTの活用によって狙いたい効果・変化 (全体/複数回答)「生成AI」の活用場面 (「生成AI」活用校/複数回答)33%と上位を占めた(図3)。フリーコ45.641.543.025.922.448.933.217.018.0 3.5図2図3
元のページ ../index.html#42