キャリアガイダンスVol.454
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多様なテーマで活動が進行探究課題の設定に難しさも生徒への好影響が増加する一方教員自身の課題感が高まるで、教員がどのように介入すべきか難しいと感じているのかもしれない。 「総合的な探究の時間」への取り組みによる生徒の変化として「そう思う・ややそう思う」の割合が最も高いのは、【主体性・多様性・協働性が向上した】で67%が変化を感じている(図5)。2022年と比較すると、【学びに向かう姿勢・意欲が向上した】を除いたすべての項目で、「そう思う・計」の割合が増加している。学習指導要領で育むべきとされている学力や資質・能力に対して、総合的な探究の時間の効果を感じ始めていることがうかがえる。ただし、【基礎的な学力(知識および技能)が向上した】は経年増加は見られるが、「そう思う・計」の割合は25%と他の項目に比して低い。学習指導要領における「学力の三要素」のうち、前述の【主体性・多様性・協働性】と【思考力・判断力・表現力】の二つは向上している一方で、それが【知識・技能】と連関するにはまだ至っていないと感じる教員が多いようだ。取り組み状況別でみると、学校全体全学年が新学習指導要領でのカリキュラムとなった2024年度。「総合的な探究の時間」への取り組みは「導入・計」が前年同様、97%となり、そのほとんどとなる86%で組織的に取り組んでいる(図表割愛)。フリーコメント2で例示しているように、具体的な探究内容は、地域課題の解決や地域活性化、企業との連携、社会に関するテーマ、キャリア教育・進路探索・自己分析など多岐にわたっている。しかし、導入校における、取り組みにあたり最も難しいと感じるステップとしては、「課題の設定」が6割を超えている(図4)。その理由に対する自由記述のなかでは、生徒自身がやりたいことを見つける難しさや、高校生の知識の範囲では課題設定が似通ってしまうこと、設定した課題の解決と学校として育成したい力との関連性など、より良い探究活動にしたいという思いからの悩みがうかがえる。教員自身の担当教科・科目の授業であれば課題設定も促しやすいが、教科横断で生徒が自分自身の興味・関心と向き合う場面(n=652)全体基礎的な学力(知識および技能)が向上した2022年思考力・判断力・表現力が向上した2022年主体性・多様性・協働性が向上した2022年学びに向かう姿勢・意欲が向上した2022年難しいと感じるステップがある・計課題の設定情報の収集整理・分析まとめ・表現62.1そう思う・計そう思う(n=652)4.320.7(n=895)2.819.8(n=652)10.4(n=895)8.7(n=652)14.4(n=895)12.4(n=652)6.4(n=895)6.7特になしその他6.19.05.48.1そう思わない・計ややそう思うどちらともいえないあまりそう思わないそう思わない51.454.647.233.044.437.452.525.548.931.237.642.337.344.6(%)難しいと感じるステップがある・計無回答8.70.590.8(%)そう思わない・計無回答そう思う・計17.06.30.317.84.70.322.622.52.16.90.37.70.353.19.21.52.05.40.35.50.361.37.21.73.410.00.39.30.344.011.11.8取り組みにあたり最も難しいと感じるステップ (「総合的な探究の時間」導入校/単一回答)「総合的な探究の時間」への取り組みによる生徒の変化 (「総合的な探究の時間」導入校/各単一回答)け、その解決策を大学生と協働で模索し、町民に発表する活動[北海道/道立/普通科]●市と連携し活動を行い、市を活性化するためのテーマを設定し、探究活動を行っている[兵庫/県立/普通科]とを追求できるテーマを設定させ、外部(連携大学や地元企業)の協力を得ながらアクションとブラッシュアップを繰り返す探究活動 [宮崎/県立/普通科]教育、医療・福祉など、興味・関心がある分野を基に取り組む[兵庫/県立/普通科と他学科併設]●各自の進路希望とSDGsを関連づけて課題を設定し、チームを作り協働して課題解決への手立てを考察 [山梨/県立/総合学科]せ」を探り「好き」を究める進路探究プロジェクト[神奈川/県立/普通科]●生徒の興味のある分野でゼミ形式の講座を展開し、ゼミの授業のなかでそれぞれの生徒の興味に合わせて課題設定している[長野/私立/普通科]2025 APR. Vol.454【地域について】●地域を題材に、地域課題を見つ【企業との連携】●生徒個々に内在する「好き」なこ【社会課題】●社会的な問題のなかでも、経済、【キャリア・進路】●未来をより良く生きるために「幸    4325.023.357.79.066.97.444.013.3図42024年図52024年2024年2024年2024年

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