で組織的に取り組んでいる高校は、生徒の変化についてのすべての項目が全体と比較して高い結果となった(図表割愛)。逆に一部の教員だけで取り組んでいる高校は、すべての項目でスコアが低く、生徒の変化・成長のためには組織的に取り組むことが期待される。 「総合的な探究の時間」への取り組みによる教員・学校の変化としては、【地域など校外との関係ができた/深まった】の「そう思う・計」が60%で群を抜いている(図6)。地域の課題解決をテーマに取り組んでいたり、校内資源だけでは生徒の興味・関心に応えられなかったりする場合に、積極的に校外の力を借りていると考えられる。一方で、【学校全体の成績が向上した】【教員の意識(モチベーション)が向上した】は「そう思う・計」が低く、いずれも「そう思わない・計」が35%前後を占めている。った一因とも考えられるのが、「総合的な探究の時間」に取り組むにあたっての課題だ。【教員の負担の大きさ】がいる。この傾向は2022年とほぼ変わらず、【教員間の共通認識不足】【評価軸がない、評価の方法が不明確】以外のすべての項目で2022年よりも増加している(図7)。総合的な探究の時間への取り組みが深まっていくほど、課題がより浮き彫りになっているようだ。 0 がうかがえる。探究活動が進路選択の 「探究活動」の生徒の進路選択へのつながりについては、「総合型選抜等、入学者選抜に活用できる」が2021年は3位、2022年は2位だったのが、今回はトップとなり、「志望校や志望分野選びにつながる」も増加傾向にある(図表割愛)。しかし、「自己の生き方・在り方につながる」や「前向きな進路選択の態度の醸成につながる」は減少傾向だった。探究活動を行うことによって、生徒自身の志望分野が明確になり、成果を総合型選抜に活用するなど、進学先にアプローチする直接的な効果は感じているが、生徒が本質的に自己と向き合ったり、その結果、自分の未来を前向きに考えることへの結びつきを感じにくくなっている様子ツールの一つに留まらず、進学や就職など短期的な進路だけでなく将来の自分の在り方を考えるきっかけとなることに期待したい。教員の意識の向上のポイントが低か44(n=652)学校全体の成績が向上した教科教育の探究的な取り組みにもつながっている教員の意識(モチベーション)が向上した生徒と積極的に関わるようになった教員同士の連携が向上した地域など校外との関係ができた/深まった教員の負担の大きさ実施時間の不足教員の知識・理解不足教員の指導力不足教員間の共通認識不足生徒の意欲や学力の低下・不足(※1)定義があいまい評価軸がない、評価の方法が不明確その他特にない※1 2022年までの選択肢は「生徒の意欲や学力の低下・欠如」そう思う0.89.84.02.06.74.020402024年 全体2022年 全体そう思う・計どちらともいえないややそう思う53.133.017.944.934.427.320.240.0(%)2022年全体n=895608078.835.643.936.153.618.225.437.54.12.3そう思わない・計あまりそう思わないそう思わない26.439.117.024.244.244.516.724.5そう思う・計そう思わない・計無回答9.70.310.636.06.60.337.023.610.60.319.934.810.43.80.541.114.37.20.331.323.98.96.00.360.314.92025 APR. Vol.454(%)「総合的な探究の時間」への取り組みによる教員・学校の変化 (「総合的な探究の時間」導入校/各単一回答)「総合的な探究の時間」に取り組むにあたっての課題 (「総合的な探究の時間」導入校/複数回答)82%と、大多数の教員が課題を感じて2024年全体n=65282.440.849.443.350.528.229.334.42.33.1図62024年図7
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