キャリアガイダンスVol.454
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ー0.1ーの時間で先生たちが「課題の設定」を最も難しいと感じている(43ページ図4)こともあり、一朝一夕での解決は難しく、探究活動を今後より深めていくことで身についていくことが期待される。一方の「主体性」についてはどのように育んでいけば良いか。今回編集部では、「主体性とはそもそも具体的にどんな力なのか」という原点に立ち返ってみた。経済産業省が定義した「社会人基礎力」で「主体性」は「物事に進んで取り組む力」とされている。これが定義されたのは2006年と約20年前であり、当時と現在とでは社会の状況は激変しており、求められている力も変わっていることが考えられる。実際に採用の現場などで重要視される項目は企業によっても、同じ企業でも時代によって変わるものだ。そこで、社会で求められる主体性について研究し著書も出版している早稲田大学教育・総合科学学術院の武藤浩子先生にお話を伺った(次ページ参照)。そこで語られたのは、学校と企業では主体性の捉え方が異なっていることだった。それを知らずして、社会で求められる主体性を学校で育むことは難しいのではないだろうか。企業が考える主体性について、高校ではどこまでをどのように育成すれば良いかのアドバイスも頂いた。化は見られなかったが、前回ポイントを上げていた「課題発見力」は5ポイント低下した。また、前回4位(27%)の「創造力」は経年で減少傾向にあり、今回は5位(23%)に順位を落とした。入れ替わって4位になったのが「柔軟性」(24%)で経年でも増加傾向を示している。「柔軟性」も含め、上位ではないが〝チームで働く力〟に分類される「ストレスコントロール力」「傾聴力」は経年で上昇傾向が見られる。ただし、2021年まで上位にいた「発信力」は2022年は6位、今回は9位と低下傾向にある。 【生徒が現在持っていると思う能力】の上位は1位「規律性」(44%)が突出しており、2位「傾聴力」(29%)、3位「柔軟性」(24%)と、前回の2022年と上位に変化はなかった。しかし、「柔軟性」は微増していたが、「規律性」「傾聴力」は減少傾向にあり、特に「規律性」は前回よりも12ポイントも減少している。「発信力」は年々増加傾向にあり、前回6位(14%)から今回4位(16%)に上昇した。 【特に必要とされる能力】の上位である「主体性」「課題発見力」のスコアは【生徒が現在持っていると思う能力】とのギャップが依然として大きい。「課題発見力」については、総合的な探究社会で求められる力と生徒の現状をどう埋めていくか4030201025.026.629.824.422.720.222.726.532.721.519.116.317.416.814.117.418.315.917.319.822.917.017.717.615.517.317.913.611.710.63040506070※前に踏み出す力(アクション): 主体性、働きかけ力、実行力 考え抜く力(シンキング): 課題発見力、計画力、創造力 チームで働く力(チームワーク): 発信力、傾聴力、柔軟性、 情況把握力、規律性、 ストレスコントロール力29.134.034.72024年 全体2022年 全体2021年 全体43.555.157.92025 APR. Vol.454462024年 全体(n=671)2022年 全体(n=943)2021年 全体(n=1,156)(%)【主体性】物事に進んで取り組む力【課題発見力】現状を分析し、目的や課題を明らかにする力【実行力】目的を設定し確実に行動する力【柔軟性】意見や立場の違いを理解する力【創造力】新しい価値を生み出す力【ストレスコントロール力】ストレスの発生源に対応する力【傾聴力】相手の意見を丁寧に聞く力【情況把握力】自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力【発信力】自分の意見をわかりやすく伝える力【働きかけ力】他人に働きかけ巻き込む力【計画力】課題の解決に向けたプロセスを明らかにし、準備する力【規律性】社会のルールや人との約束を守る力ひとつもあてはまるものはない※2024年の「特に必要とされる能力」の降順にソート社会で働くにあたって【特に必要とされる能力】と【生徒が現在持っていると思う能力】 (全体/3つまでの複数回答)図9生徒が将来社会で働くにあたり「特に必要とされる能力」70605052.250.655.242.847.442.42024年 全体2022年 全体2021年 全体「生徒が現在持っている」と思う能力(%)102000  15.815.917.04.84.95.411.511.213.323.722.522.46.05.36.32.23.74.214.817.614.715.913.713.05.55.16.83.45.44.516.711.99.1

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