親の仕事の関係で幼少期からドイツへ渡航経験がありました。美しい街並みに大勢のホームレスという光景には漠然と違和感を覚えました。高校でも機会があれば留学したいと思いトビタテ!に応募しました。担任の先生と相談し、留年せずに行ける最長期間で留学計画を立案。留学中にも現地でテストを受けられるようメール送付いただくなど、先生方には本当にお世話になりました。もともとトビタテ!の留学前は外交官を目指していました。留学では日独のエネルギー政策の違いを研究。資源や物質的な満足度と人々の幸せについて現地での体験から深く考えるうちに、「豊かさとは何か」に関心をもち始め、経済産業省(以下、経産省)で働くことで自分の感じる課題に正面からチャレンジできると思い始め現在に至ります。留学後から大学、入省まで将来像を明確化できたのは、学校が設けてくれた留学の成果報告会の影響が大きいです。振り返りの重要性を身をもって体感しました。48日独のエネルギー政策の違いについて、自分の高校の同級生とドイツの高校生のアンケート結果をもとに考察をプレゼン。自分のために1時限90分をくれて生の議論ができた!留学すると決めたらモチベーションアップ!トビタテ!のプログラマーに依頼せず自分でドイツの知人とやり取りして留学準備。期待感がさらに高まるドイツの学校の仕組みがわからず、メンターとも意思疎通できず不安前年に出場したインターハイの時期と留学予定時期が重なり、ロードレース部の活動と留学の板挟みに世界文化遺産に登録されている「古典主義の都ヴァイマル」の構成資産の一つ「アンナ・アマーリア図書館」で。原子力発電所(以下原発)の核廃棄物中間貯蔵施設を見学。デモをしている人にインタビューできた留学のゴールに設定していたEU議会議員へインタビュー。日独のエネルギー政策の違いなどについて尋ねると、福島の事故を経験した日本が原発を再稼働させていることへの疑問を投げかけられた留学先の高校で日本語クラスがあり、先生のお手伝いをしていた。ドイツの高校は大学のように選択制で、ディスカッション重視の授業がほとんど。デモに参加していた人たちにインタビューすることができた。緑の党を支持するNGOの方々で反原発への意見が極端であると感じたものの、現地ならではの貴重な生の声を聞けた経験となった。留学前から目指していた外語大に入学し、国際関係を学ぶなかで、経産省への志望が明確になっていった大学を1年半休学して人工衛星を使って地球課題の解決に取り組む企業にインターンとして入社留学や大学での学び、インターンシップを通して、「豊かさ」を掘り下げながら日本に貢献したい気持ちから経産省に入省※掲載内容は2025年3月時点の情報です。小学校高学年ごろから外交官など国の機関で働き日本および世界に貢献したいと考えていた。高2でトビタテ!でのドイツ留学を経験し、自分の志望がさらに明確化。東京外国語大学、人工衛星企業でのインターンを経て、2024年に経済産業省入省。日本の未来を明るくすべく活躍中。 [留学した年齢]17歳 [留学した国]ドイツ [留学期間] [留学内容]ドイツのエネルギー政策を学ぶプログラム [留学しようとおもったキッカケ]*「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」 (以下、文中では「トビタテ!」)とは文部科学省が官民協働で留学促進を展開するキャンペーンによる留学支援制度。ゴアレーベンの核廃棄物中間貯蔵施設を見学。現在ドイツは脱原発を完了し、すべての原発の稼働が停止しているが、2017年の留学当時は稼働中で、原発反対のデモが頻繁に行われていた。高校2年の8月から2カ月半学校で「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」の募集があり、官民プロジェクトであることに興味をもち応募。こちらも世界文化遺産「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」の一つである「サンスーシ宮殿」へ友人たちと行ったとき。ドイツでは郊外に出かけるなどして、交友を深めていた。2025 APR. Vol.454留学後原田玲於さん(24歳)名古屋高校(愛知・私立)卒業留学前取材・文/長島佳子留学中コンフォートゾーンから飛び出すことで、学校生活ではできない出会いや体験ができるのが留学。その経験者たちに、リアルな留学ライフと気持ちの変化について語ってもらうシリーズです!
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