キャリアガイダンスVol.454
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看護師をしている母の影響で、子どもの頃から看護師を目指していました。中学生の時に国境なき医師団のパンフレットでアフリカの貧困と医療の貧しさを知り「看護師としてアフリカの人を助けたい!」という使命感に駆られました。そのためにアフリカに留学したいと考えて、母校の札幌日本大学高校がトビタテ!の制度で多数留学生を輩出していると聞いて進学を決意したのです。志望理由書の添削などをしてくれる学校の手厚いサポート態勢のおかげで、念願叶ってトビタテ!に合格。しかし、公衆衛生のボランティアとして実際にタンザニアに行ってみると、想像以上の医療不足の状況や生活文化の違いに、目指すべきは看護師ではないと思い始めたのです。その時に無農薬農家と出会い、農業や食料から健康を守ることに関心が移り、進路希望が変わりました。高3の留学で帰国後の進路変更にも、私の興味にマッチした学部を先生が紹介してくれ、今とても楽しく学べています。54念願のトビタテ!合格でワクワクボランティアでマサイ族の病院の薬や医療機材不足などの実態を見て、支援のあり方に意味があるのか疑問をもつ留学できることが決まり急上昇!トビタテ!に合格するものの、コロナ禍により2度の留学延期で、不安満載タンザニアに到着直後に行ったマサイ族の子どもたちの笑顔にテンションがあがる。HIV患者さんの家を訪問し、罹患した原因や現在の状況などをヒアリング。到着後すぐにマサイ族の村に。本当にジャンプしてた!豪華な給食だと子どもたちの登校率が上がることから、給食が支援のカギになるかもと考える大きな病院での赤ちゃんの予防接種で注射針が使い回されていることを目の当たりにし、衝撃を受ける自分たちが子どもたちに支援していた石けんや歯ブラシが使われずに売られていることを知り、彼らが必要としないものを寄附する支援のあり方にますます疑問をもち落ち込む進路変更を先生は応援してくれたコーディネーターに無農薬農家に連れて行ってもらい、予防医学としての農業の可能性にピンとくる!看護師を目指していたが農業で途上国支援をする道を学びたくなり進路変更を決意進路変更について家族や友人から苦言が…片道2時間かけて学校に通う子どもたち。この日はバスで近くまで送った。※掲載内容は2025年3月時点の情報です。高校3年の7月から2週間公衆衛生のボランティアに携わるプログラム中学生の頃からアフリカに留学したいと考え、「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」に多数実績がある札幌日本大学高校に進学し実現。進路変更のきっかけとなった無農薬農家さんとの出会い。複数の野菜を植える相乗効果で成長しやすくなるとのこと。2025 APR. Vol.454看護師として将来、国境なき医師団の一員になり発展途上国の人を助けたいと思っていたが、タンザニア留学で現地の実態を知って、医療者になるより農業や食で健康を守りたいと進路を変更。現在は日本大学生物資源科学部でフィールドワーカーを目指し勉強中。 [留学した年齢]18歳 [留学した国]タンザニア [留学期間] [留学内容] [留学しようとおもったキッカケ]大学で農業と地域開発を学べる学部に進学。知りたい!面白い!楽しい!充実の日々*「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」 (以下、文中では「トビタテ!」)とは文部科学省が官民協働で留学促進を展開するキャンペーンによる留学支援制度。病院見学で予防接種に来ていた赤ちゃんと。この赤ちゃんも使い回しの注射針で接種されていた。ホストファミリーとの食事中。タンザニアの家庭料理を頂く。留学後澤谷萌生さん(20歳)札幌日本大学高校(北海道・私立)卒業留学前取材・文/長島佳子留学中コンフォートゾーンから飛び出すことで、学校生活ではできない出会いや体験ができるのが留学。その経験者たちに、リアルな留学ライフと気持ちの変化について語ってもらうシリーズです!   

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