キャリアガイダンスVol.454
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自分の意見を言えない生徒たちの、主体性を育てるには?「適性診断」や調べ学習に、探究を深めるオリジナルワークシートをプラス。思考に基づく課題解決』(左図A①〜⑤まで)を3週間で1周回しながら外部発表会に参加し、『論理的に課題解決する力を身につける』ことが目標。進路選択も論理的に考えていけるように、リクルートさんの提案で〝なぜ勉強するのか?〟を考える「意味づけワークシート」を活用したこともよかったですね。今後は、1年生にも自己理解を深めるワークシートなどを導入して探究を深めていこうと相談しているところです」と「デザイン思考」を導入した探究主任の森下直人先生。探究に力を入れてから自主的にフィールドワークを行う生徒は、3年間で4→学校推薦型選抜での進学増加にもつながっているという。「探究チームのメンバーは生徒4人ですが、5人目は伴走する教員です。話しやすく挑戦しやすい心理的安全性の高い環境も、生徒の主体性を伸ばす大きな要因ですね」と進路主任の原田卓彦先生。これは、同校の全教員の実感だそうだ。2022年度から「デザイン思考」を取り入れた探究プログラムを実施し、翌年には生徒の伴走をするために、全教職員が探究指導を経験。2024年度からは探究と進路学習を組み合わせたことで、長年抱えてきた課題についても、解決の道が見えてきたという袋井高校。「その課題とは、『真面目で勉強もがんばるが、〝相手に受け入れられないと怖い〝という心理が働いて、自分の意見を言うのが苦手な生徒たちの主体性をどう育てていくか』ということです。苦手という困りごとを解決し、自分がやりたいことやワクワクすることを見つけていく自己探究は、まさしく進路学習の第一歩。探究と進路学習を組み合せたことで、生徒が驚くほど主体的に活動をするようになり、進路選択幅も広がりました」と進路研修課長の田原由久先生。現在、同校の探究学習は毎週木曜7限目、進路学習はLHRで行っており、24年度からは研修課と進路課が統合した進路研修課がプログラムを組んでいる。従来の進路学習は、1年生がスタディサプリの「適性診断」と仕事や学問の調べ学習、2年生がオープンキャンパス指導中心だったが、く課題解決』(左図A)がプラスされた。「1年生は、気になるモノ・コトを見つけ、課題を定義する(左図Aの①・②)までの工程を4人一組のチームで繰り返し、『主体的に課題解決に向かう姿勢を育てる』ことを目標としています。一学期は職業観を育成し、夏休みには地域の職業人に「仕事をする上で最も大切なもの」をインタビューして発表も行いました。1年生から『授業・フィールドワーク・発表』を行き来しながら探究を行い、2年生は『デザイン課題活用『デザイン思考に基づく課題解決』(図A)1年生:①と②を繰り返し実施2年生:3週間で①〜⑤まで1周回す1年生5月・ 適性診断・ 仕事学問BOOK・ 学問調べ ワークシート・ オープンキャンパス事前指導・ OCワークブック6月・ 未来事典・ 未来事典 ワークシート・ 分野研究 ワークブック8月夏季フィールドワーク自主フィールドワーク・ オープンキャンパス参加9月・ 意味づけワーク10月中間発表会1月・ 学校調べ・ 受験準備 学校研究2月成果発表会取材・文/丸山佳子2年生スタディサプリ for SCHOOL活用法進路写真左から探究主任 探究プログラム開発責任者森下直人先生(物理)進路研修課長 田原由久先生(数学)進路主任原田卓彦先生(物理)※ダウンロードサイト:リクルート進学総研>> 刊行物>> キャリアガイダンス(Vol.454)創立1976年/普通科(共学)生徒数779人(男子416人、女子363人)進路状況(2024年3月実績)大学214人、短大1人、専門学校等13人、就職1人、その他8人リクルートサービスを活用した実践事例63①③②④⑤   ①当事者の内面を理解する②内面からニーズを洞察して課題を定義する③1つでも多くのアイデアを出す④アイデアの具現化(試作品を作る)⑤体験を通して意見・感想を得るワークシートをペアの人に渡し、「あなたにとって勉強する意味は?」などの質問をしてもらい、本音で答えていくワーク。自分が納得できる意味づけを発見していくことが自己探究になる。「全国高校生 MY PROJECT AWARD」で「蛙化現象」に関する探究を行ったチームが、Onlineサミットで特別賞受賞など、外部発表会での成果を発表。2025 APR. Vol.45424→60件と急上昇。この実績が、総合型・24年度からはこれに『デザイン思考に基づ袋井高校 (静岡・県立)テーマ▶探究と進路学習の結合  目的▶自己探究を深め、進路選択につなげる「デザイン思考」に基づく探究学習+課題を明確にするワークシートで進路学習を深める

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