キャリアガイダンスVol.457
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岡市という人口7万人台の自治体に誕生した公立大学です。1学年80人の小さな大学ですが、芸術や文化、観光を志す学生が全国(今年度は46都道府県)から集まり、1年生は全員、大学に隣接する学生寮で過ごします。寮は個室ですが、キッチンやシャワーは4人一組で共有。組み合わせとして例えば、北海道・東京・地元出身・留学生といった地域性を考慮することで、それまで均質性の強い社会で培われてきたであろう価値観に揺さぶりをかけるよう設計しています。最初の授業で投げかける「実家のガスがプロパンだった人?」という質問に、大都市圏出身の学生は「何のことかわからない」本学は2021年4月、兵庫県豊「伝わらない」体験を通じて生じる「伝えたい」という気持ち全国から集まる学生が寮生活で直面する関係性のあり方劇作家・演出家でありながら、全国の教育機関で演劇的手法によるコミュニケーション教育に力を入れてきた平田オリザさん。2021年4月に開学した芸術文化観光専門職大学の初代学長に就任して5年目。改めてコミュニケーション能力とは何かを尋ねました。という表情をする一方、都市ガスの存在を知らない学生も大勢います。こうして、日本に住む者同士でありながら、異なる文化や生活習慣をもつ  他者の存在を認識してもらうのです。入学者選抜段階で、いわゆるコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を問うこともあり、本学には高校時代、演劇部の部長や生徒会長などとしてリーダーシップを発揮してきた学生が多く集まります。そうした学生が一斉に寮生活を始めるため、4月、5月はマウントの取りあいのような摩擦が生じます。しかし、後述する演劇的手法を取り入れたコミュニケーション教育などを通じて、自己主張だけでは共同生活が成り立たないことや、真のリーダーシップとは、他者や弱い立場の人にも思いを馳せることでもあることに気づきます。大学からの視点識 者 解 説2026 JAN. Vol.457142021年4月開学。芸術文化・観光学部。演劇人をはじめ各分野の実務家教員が在籍。原則全科目を40人以下で行う少人数教育と全授業の3分の1にあたる800時間の実習を実現。自らコミュニケーション教育を牽引する平田学長は「1、2 期生の就職状況はほぼ満点。1 学年 80 人の地方の大学が日本全体を変えられるとは思わないが、小さな成功例を積み重ねていくことでしか社会は変わらないのも事実」と語る。取材・文/堀水潤一 撮影/平山 諭コミュニケーションは相補的なものであり、関係性はもちろん、場や状況によって変容する。そのように語る、大学学長と組織開発家のお二人に、コミュニケーションのもつ多様な側面について語っていただきました。芸術文化観光専門職大学(兵庫・公立)コミュニケーションの多 面 性を考える

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