キャリアガイダンスVol.457
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地域と協働して「場数を踏む」機会を多数設け、意欲と自信につなげる□□□中□□条高校(新潟・県立)新潟県胎内市内唯一の公立高校である中条高校には、多様な生徒が入学する。素直さの一方で、コミュニケーションへの苦手意識や自信のなさがうかがえる生徒も少なくない。校長の横堀正晴先生は3年前の着任当初について、「生徒が学校を楽しんでいる様子があまり感じられなかった」と振り返る。そこから「イノベーション」を掲げ、「やれることは片っ端から取り組んできた」と言う。イノベーションのポイントの一つは、生徒が多様な人と関わる機会を大幅に増やしたこと。その代表的な活動が、生徒と地域住民が短時間の対話を繰り返すトークフォークダンスだ。地域探究に向かう準備として、今年度から1・2年生を対象に始めた。当日は、生徒約80人に対し、幅広い年代の大人が84人集まった。ペアを替えながら、自己紹介、将来の目標、地域の課題や未来まで、お互いの考えを交換していく。会場には終始、笑顔と熱気があふれていた。「多くの生徒が、コミュニケーション能力とはうまく話すことだと思い込み、『自分は苦手』と言います。しかし、そうではなく、相手の話を聞いて理解する力こそ重要です。お互いが理解しようとすることでコミュニケーションが深まる。そのことを実感する機会になったのではないでしょうか」(教務主任・保坂和洋先生)この成功を受け、手法を異学年交流にも応用。探究活動で学んだことをテーマに、1年生と3年生がトークフォークダンスを実施した。年度末には、同様に将来の目標や合格体験を話し合う予定だ。「3年生には『思い切り〝先輩面〟して話していい』と伝えています。学年を横断する取組が少ないなか、自らの経験を誇る場にしてほしい」(保坂先生)また、課外では、希望者を募り、近隣の小中学校での読み聞かせを始めた。読み聞かせには技術が要るため、事前指導を行い、何度も練習して臨む。「最初は緊張で固くなっていても、小学生や中学生に歓迎され、最後は感謝の言葉をもらい、達成感に満ちた笑顔で帰ってきます」(横堀先生)しい出会いや人前に出ていく機会を多んでいる。自信をつけ、場を楽しむようになってきました」(本間由紀先生)このほか、探究活動や教科学習の延長で、県内および県外の高校との交流企画、外部コンテストへの参加など、新数設定。結果、無口な生徒が学校代表として発表を行うなど、幅広い生徒に活躍の場が広がっている。「人と関わることが苦手な生徒たちも、場数を踏むなかで一歩ずつ前へ進トークフォークダンスや小中学校での読み聞かせを導入28トークフォークダンスでは生徒と大人がペアになり、ファシリテーターが出すテーマについて、1分程度の「話す」「聞く」を交互に行う。それを、相手を替え繰り返す。写真左から教務主任・保坂和洋先生、本間由紀先生、中川千恵先生、校長・横堀正晴先生。2026 JAN. Vol.457取材・文/藤崎雅子生徒が多様なコミュニケーションの力を発揮する機会を創り出している事例を紹介します。実際に使うことなくして、コミュニケーションの力は磨かれません。授業や特別活動の工夫、あるいは教師の関わり方を変えることで、     多様なコミュニケーションの機会をデザインする高校事例

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