生徒・教員がコミュニケーションのあり方を再認識し、安心して学べる環境をつくるり方を変えたことで、生徒からも何をどこまでやるかが明確になってわかりやすムマネジメントの意識が生まれました。ら伝わるかを意識するようになり、同様の声は教員から多く寄せられています」している。例えば、今年度の前期は「自ュニケーションを扱った。具体例を通してアサーティブな表現を学び、あるシチュエーションにおいて「こんなとき自分なくなったと言われましたし、私自身、タイ生徒への指示出しについても、どうした人間関係づくりについては、年2回、全校生徒を集めてワークショップを開催己表現のしかたを理解しよう」と題して、相手も自分も尊重しながら自分の意見や要望を伝えるアサーティブ・コミ 「本校には、特別な教育的支援や配慮が必要な生徒や中学時代に学校に通えなかった生徒など、学力差も含めて多様な生徒がいます。そうしたなか、人と関係性を構築するのが難しい、教員の指示が伝わりにくい、ペアワークが成立しない、その結果として学力が定着しない…といったケースが一部で見受けられ、課題になっていました。特別な支援の必要の有無に限らず、すべての生徒が安心して学べる環境を整え、主体的・対話的で深い学びを実現するためにも、〝伝える・伝わる〟をなんとかしたいという思いから、学びのUD化の取組が始まりました」同校では、学びのUD推進委員会を中心に検討を重ね、倉岳校版学びのスタンダード「マナスタ」を生徒編・教員編の2種類作成した。授業づくり・環境づくり・人間関係づくりの枠組で、生徒編は19項目、教師編は28項目からなり、チェックリストもついている(図)。内容を部分的に更新しつつ、現在も全生徒・教員に配付しており、年2回、振り返りの機会を設けている。 「マナスタでは、生徒、教員、それぞれに意識してほしいことを挙げています。当たり前に思えることや基礎・基本も含めて言語化したもので、一つひとつは難しいことではありません。でも、私自身もそうですが、日々の学校生活のなかでは、つい忘れてしまうこともあります。折に触れて項目を目にすることで改めて大事なことを認識し、実践するようになると思うんです。その点で、マナスタの存在は大きいと感じています」マナスタに基づき、授業や環境については、具体的なアクションとしてUD化が進んでいる。例えば、授業の冒頭でその回の目標や流れ・時間配分を提示する、振り返りの時間を設ける、指示は一度に一つだけ出す(複数出すと混乱してしまう生徒がいるため)、プリントなどにはUDフォントを使用する、掃除などの作業手順を明示する…といったことだ。福田先生自身も、生徒の目線に立って、授業の進め方を意識するようになったと言う。 「以前は目標や流れを提示せず、時間配分も適宜という感じでした。授業のや天草高校の分校である倉岳校。少人数の学習環境を活かし、生徒一人ひとりに応じた指導・支援を行っている。同校は熊本県教育委員会より「高等学校における『学びのユニバーサルデザイン』構築事業」のモデル校指定を受け、2019年8月から2021年3月まで、「学びのユニバーサルデザイン(以下、UD)化」に取り組んだ。学びのUD化とは、すべての生徒が安心して学べる教育環境を整備する取組のこと。「授業づくり」「環境づくり」「人間関係づくり」の3つの観点から、安心できる人間関係や環境のなかでわかりやすい授業が行われる、という学びのあり方を目指す。その根底にあるのが、生徒同士や生徒と教員とのコミュニケーション環境の再構築。生徒のみならず、教員のコミュニケーションの変容を促すことを意図しているのが特徴だ。取組の背景について、学びのUD推進委員会委員で教務主任の福田英昭先生は、次のように話す。天草高校倉岳校(熊本・県立)「学びのUD化」で多様な生徒の学びを支えるワークショップを通して、自分ならどうするかを考える学びのUD化の指針となる生徒編・教員編「マナスタ」32学びのUD 推進委員会委員の福田英昭先生(右)、同・川上朝陽先生(左)。2026 JAN. Vol.457人間関係づくりのワークショップの様子。ワークシートを使い、具体的なシチュエーションを想定して「自分ならどうするか」を深めていく。取材・文/笹原風花
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