取材ではそれぞれに工夫を凝らす学校の取組と同時に高校生たちにもコミュニケーションについての考えを伺いました。最後に、編集協力委員の先生方から寄せられた実践のヒントを紹介します。●総合的な探究の時間では、さまざまな大人と対話ができる企画をしました。スモールステップで聞く力や質問力を育成するため、まずはインタビュー手法について学び、先生方を相手にしたインタビュー練習をしました。。また、部活動では自分たちの目的や目標を設定する話し合いを通して、どのように先生方に関わってもらうかを考えさせました。(群馬県立尾瀬高校/田崎潤先生)●面接指導やグループディスカッション指導が必要になるタイミングで、集団討論の場を設けていました。「誰かの発言を否定しない」「おへそを話し手の方に向けてうなずきながら聴く」等のルールを設けて、話しやすい雰囲気づくりを工夫しました。話が止まると、ついヒントを出したりして促したくなるのですが、じっと我慢することも大切だと学びました。生徒は話す材料はちゃんともっている。うまく話す機会を用意できていないだけ、と実感することが多かったです。(京都府/匿名)こんな支援も ●地歴科&公民科の授業で単元ごとにチームを編成し直し、年間を通して多様なチームでディスカッションしたり、作品制作をしています。チームのチーフに権限委譲をし、子どもたちの意志決定や合意形成過程を重視しながら授業を展開しています。多様なチームで活動するので、年間の振り返りでは「学級全体のチーム力が上がった」とか、「話し合うことが当たり前になった」と感じている生徒が増えました。(宮崎・私立・宮崎第一中学高校/猪野滋先生)●希望者を対象に「中大式ピアカウンセリング」の手法を取り入れ、自己理解や傾聴のトレーニングを行っています。ピアカウンセリングとは、心理的な援助のため仲間の話をきくこと。トレーニングによって相談に乗るための大切な要素が向上する可能性が研究によって示されています。参考□横湯園子・編『ピアカウンセラー養成プログラム̶自分がわかり、人の話がきける生徒に』かもがわ出版(2010年)。(東京・私立・中央大学杉並高校/大舘瑞城先生)●「仲間外れをつくらない仲間づくり」を実践しています。例えばピンポンパンゲームをした後に、「車椅子の生徒がいたらどういうルールが必要ですか」と問い、生徒たちが追加のルールを作成して実際にゲームをします。コミュニケーションはルールがあることで成立しますが、ルールは逆に仲間外れを生み出します。そうならないように生徒たちにルールをつくらせていく実践は、通常の授業でのグループワークなど、日々の活動にフィードバックされていると感じています。(奈良・私立・智辯学園奈良カレッジ中学部高等部/松本和志先生)●公募型で、採択されれば文化芸術団体または個人・少人数の芸術家を派遣する事業。芸術鑑賞や体験の機会だけでなく、複数回の計画的・継続的なワークショップを実施することもできます。(編集部)まだある!https://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/shinshin/kodomo/文化庁「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業」2026 JAN. Vol.45736こ れ か ら の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 紐 解 く
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