キャリアガイダンスVol.457
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こと、会社のこと、高齢者のこと…インターネットで調べるだけではわからない、リアルを知ってほしい」と石川先生。「生徒は最初は及び腰だったが、現地では目を輝かせて話を聞いていた姿が印象的だった」と星野先生。そして、今年度はより充実した内容となったと、石川先生は振り返る。「昨年度は生徒に任せすぎたこともあり、私たち教員から訪問先への説明が足りず、特に企業では、会社説明会のような内容になっていました。その反省を踏まえ、今年度は探究学習の趣旨や目的を説明し、何を知りたいのかを丁寧に伝えて理解していただきました。例えば、東京ガスを訪問したのは環境グループの生徒たちで、環境についての取組や課題について話を聞き、演示実験を経験させてもらうことができ、実りある学びの場となりました。外部との連携においては、自分たちが何を求めているのかを明確に伝えることが重要だと、改めて気づかされました」「地理総合」と「情報Ⅰ」との教科連携で行っている点も、地域課題解決プロジェクト(総合的な探究の時間)の特徴だ。地理総合では、5・6月に「地理的な課題と地域調査」という単元に取り組む。生徒たちは自分が居住する市町村について、数名のグループごとに現状や課題を調べ、紙芝居にまとめて発表する。一方、総合的な探究の時間については、4・5月は探究学習のガイダンスにあて、6月から地理総合の流れを受けて本格的に地域課題解決プロジェクトを始動する。さらに、プレゼン資料の作成に使うソフト「Keynote2学期初めに情報Ⅰの授業内で学ぶ。地理総合を担当する石川先生は「学習指導要領にもあるように、さらなる教科横断型の探究を目指したい」と話す。査でわかったことや見えてきた課題、それに対する解決案・行動案について、各自が発表する。各班が順に発表するのではなく、異なる班のメンバーでグループを組み、それぞれの訪問先での課題についてグループ内でシェアするスタイルをとっている。「全員が自分の言葉で発表する機会を設けるため」と星野先生。「しっかりと発表ができるのか心配だったが、杞憂だった。生徒の努力が見えたので、最終発表に向けてがんばってほしい」と期待を寄せる。中間発表後、星野先生が生徒たちに贈ったのが、「訪問先でお世話になった人たちの顔を思い浮かべて、相手に刺さるような提案をしてほしい」というメッセージだ。「昨年度は深掘りが足りず、パッと思いついたような安易なアイデアも少なくありませんでした。高校生が根本的な課題解決策を提案するのは難しいとしても、しっかりと考えて大人をハッとさせるようなアイデアを提案してほしいし、大人からポジティブなフィードバックがあれば生徒は嬉しいし自信がつくはず。探究を通して生徒がリアルな課題解決のプロセスを経験し、行政や企業の方に『卒業したらあの生徒に」の使い方は、来てほしい』と言ってもらえるようになるのが理想であり夢ですね」1年次に袖ケ浦魅力度アッププロジェクトに取り組んだ今年度の2年生は、探究学習の対象エリアを地域から都市へと拡大。沖縄への修学旅行と組み合わせたグループ探究プログラムとなっており、沖縄やほかの都市について調べ、自ら課題を見出し、フィールドワーク(修学旅行)を交えつつ理想のまちづくりについてアイデアを考察していく。秋以降は、探究のコンテストへの応募を通じてまとめ・発表のフェーズへとシフトしていく。3年次については、これまでは進路と社会課題を結びつけた個人探究を行い、探究論文としてまとめる活動に取り組んできた。今年度も同様の予定だが、学年により取組状況に差があり、「3年間を見通したカリキュラムを構築するのが今後の課題」と石川先生は指摘する。「1年次はある程度まで教員がお膳立てをして生徒に課題を提示しています。一方、2年次には対象となる都市や課題は自ら見出すことを課し、主体的な活動を促しています。来年度以降は、3年次の内容を精査し、進路や大学入試も見据えた一貫性のあるカリキュラムに改めていく計画です。また、これまでほぼ接点がなかった情報コミュニケーション科との連携を強め、大学や研究機関とのつながりを普通科にも広げていくとともに、提案したアイデアを実装していきたいと考えています」Keynoteで作成したプレゼン資料を使って3年貫通のカリキュラム構築が課題。学科間連携も強めたい地理総合と情報Ⅰと連携し、教科横断型の探究を目指す42生徒(1年生)に配布している総合的な探究の時間のオリエンテーション資料。年間の流れや探究学習の意義、7つの分野の具体的な説明などがコンパクトにまとめられている。※ダウンロードサイト:リクルート進学総研 >> 刊行物 >> キャリアガイダンス(Vol.457)左上:地理総合で生徒が作成した地域の現状と課題を描いた紙芝居。グループ内で発表し合った。右上:中間発表会の様子。現地調査で聞いた話や課題、自分の意見などについて順に発表し、他班のメンバーと共有した。左下:夏休みに「超高齢社会」グループのある班が訪れた、特別養護老人ホームでのワンシーン。右下:「歴史・伝統 文 化 」グループが 訪れた市 原 歴 史 博 物 館での意 見交換の様子。2026 JAN. Vol.457 11月の中間発表では、班ごとの現地調

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