キャリアガイダンスVol.458
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ない」という境界線を切り口に、これから育てたい生徒の力や、教育現場のあり方について考えを深めてきた。座談会の最後に、「これまで教育現場が育成しようとしてきた論理的思考力は、AIの登場によって、誰もがもちうるベースの力となるだろう。これからの『考える力』を再定義しなければならない」という言葉が挙がった。それは同時に、AI時代の教員の役割を、再定義することでもある。AIで思考をショートカットし、誰もがある程度整ったアウトプットを出せる時代に、教員の役割とは何だろうか?世の中の多様なものを見せ、選択肢を増やす役割、現実世界のプロフェッショナルと生徒をつなぐハブ、とりあえずやってみようと生徒の背中を押す役割、といった意見が交わされた。を出すことはせず、それぞれがすっきりした結論の出せないまま閉会となった。対話すればするほど、簡単には答えを出せない「問い」が生まれる。効率良く正解らしきものに辿り着ける今だからこそ、このモヤモヤとした気持ちを抱えたまま、問いに向き合い続けること。それは、AI時代の教育現場に必要なプロセスにも通じるのかもしれない。ここまでAI活用の「許せる」「許せただし、この場では何か一つの結論  「答え」を出すよりも、考え続けたい「問い」を2026 APR. Vol.45822インターネットの登場時に予想されたのとは、まったく異なる未来が今広がっています。先が予想もつかない今、学校が提供すべき価値とは、今日のように人が集まり、答えが出るかわからなくても、一つの空間を共有して共にアイデアを発 案し合う「体験」なのでは。学校という場所で生徒にどのような体験をさせるべきか、今の時代におけるより良い体験とは一体何なのかという問いを、改めて考え続けたいと思います(鈴木先生)これからの新しい教育がどのような形になるのか、誰にもわかりません。社会は今まさに変化しており、私たちが勝手に未来を予想して教育を進めるよりも、AI の進化のスピードの方がはるかに速いことを実感しています。そんななかで「学校」というものの存在意義や価値を、改めて考え直す必要があるのかもしれない、と座談会を通じて感じました。どれだけ役 割や意 義が 変わろうとも、私は生徒の背中を押す存在でいたいです(村田先生)知識の量でAI に勝つことは、もはや不可能です。では、人間はどこでAI に勝負できるのでしょうか。私は、AI には出せない「人間味」や、一人ひとりの個性を大切にしていくことが、これからの時代に求められていると考えています。人間味や個性は、自分を他者にアピールするためにも、大切なことのはずです。ただし、それを、教育機関の中でどう育み、伸ばしていくのか。まだまだ考えていきたいテーマです(鰐川先生)これまでの教育現場で重視されてきたものが、AI の台頭により、根底から崩れそうです。これからはトライする力やチャレンジ精神が重要になりますが、それらは学校以外の場所でも学ぶことができます。そうなると、教育機関が存在する意義や、あえて「 学校 」という場である必要性は何なのか。学校や教育は本当に必要なのかという、根源的な問いを今日感じました。簡単に答えを出さず、考え続けてみたいです(安宅先生)人間にしかない価値は?それをどう教育機関で育てるのか?AIに負けない「人間力」とは?それを養うプロセスは?学校でどんな体験を提供すべきか?これからの「より良い体験」とは?そもそも「学校」とは何か?変化の渦中に、教室で何をするか?AIが情報や論理を担う時代に人が育つとはどういうことか

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