キャリアガイダンスVol.458
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徒たちは、説明に基づいて別の考えを示す『類推』や、自分の認識を述べる『反論』を行っていることを発見した。そこで小林先生は、物理の現象やその捉え方を自分の言葉で説明でき、類推・反論もできるようにすることを目指し、新たな生成AI活用を試行していった。一つは授業の振り返りへの活用だ。前時に学んだことを自分の言葉にして生成AIに投げかけ、対話しながら理解を深める。徐々に学んだことを単語ではなく文章で表現できるようになった。次は新出概念のディスカッションに生成AIを導入した(授業例①)。例えば「波が衝突するとどうなるか」では、まず各自で結果を予想し、ノートに図示し、シミュレーション動画を見て結果を言葉で説明。その内容を誰かとディスカッションするとき、生成AI相手も可とした。生徒からは「学んだことをAIに話すのはとても効果がある」「本質的なことがわかったので、問題演習もスラスラ解けた」など好評だった。 「深い理解のために大切なのは、他者にアウトプットすること。その相手の一人として、生成AIは十分機能する。現在は生徒自身で判断して生成AIを活用しています」(小林先生)美術の松久充生先生は、先行事例のあったデザイン領域ではなく、絵画や版画といったファインアート領域におiroに設置した「学びの共有ボーいて、生成AIを制作の伴走者として活用できるかに挑戦した。取り組み始めた当初は生成AIによる画像生成が現在ほど一般的ではなく、「どう使えるか、どこまで通用するかわからない状態からの出発だった」と松久先生。数カ月後に版画制作に活用することを目標に、まず、生成AIを活用して十勝のオリジナルキャラクターを作るという「遊び」から入った。英語で指示を出してみるなど、「生徒と共に試行錯誤しながら生成AIへの理解を深めていった」と振り返る。目標の版画制作では、各自が作成した下絵を生成AIで画像分析し、改善についての意見をもらった(授業例②)。松久先生は生成AIの的確な指摘に驚き、「客観的な視点を提供するツールとして十分使える」と実感したという。その一方で、課題も見えてきた。 「生成AIはあくまで統計的な正しさを教えるものであり、時に教え過ぎてしまうことがあります。生徒の尖ったところを潰さないよう、自分の感性を使って発想するときと、生成AIを使って客観的に眺めるときを判断すること。そして、生成AIが出すものの受け止め方を、生身の教員が助言することが大切だと思います」(松久先生)今年度はほぼすべての制作物に対し、生徒はそれぞれのタイミングで生成AIを活用している。「クリエイティブな作品づくりにつなげるには、クリエイティブなプロンプトを書く必要がある。教養と言語能力、粘り強さが問われる」と松久先生。生徒同士でプロンプトをシェアすることでスキルアップを図っている。 「クリエイティブなものは、私たちの生命情報と社会情報の融合によって生まれ、AIはそのプロセスを助けるもの。両者の関係性が逆転すると、表面的には美しく見えても中身が空っぽになってしまう。バランスを崩さずに使っていきたいと考えています」(松久先生)多様なICTやAIのツールを活用しながら、生徒の学び方を変えていこうとする教員もいる。国語の戸川貴之先生は、生成AIを「学びを広げる」ための選択肢の一つとして取り入れ、「学習者の学びから始まる学びの場」としての授業に取り組んでいる。一つの単元は、オンラインホワイトボードMド」に教材を提示し、「ここからどんな客観的な視点をもらい創作表現の幅を広げるどんな面白いことができる?自由な方法で自ら学んでいく2026 APR. Vol.45840生成 AIからのアドバイスを参照しながら下絵を修正。       美術Ⅰ

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