本校には4つの学科がありますが、生徒が学科の枠を超えて多様な専門科目を学ぶことができる総合選択制であることもあり、学科間の風通しの良い学校です。進路指導においても、進路指導部の計画の下、担任が軸となり、生徒の希望に合わせて他学科の先生に協力を得るなど、柔軟に取り組んでいます。(進路指導主事・星光里先生)面接対策や履歴書作成、進路先の調査などにも活用しています。面接対策としては、「回答の作成」のほか、「質問の生成」という使い方も多く見られます。教員が練習相手になる時間は限られますが、生成AIを相手に繰り返し壁打ちすることで、より確実な対策になると考えています。(湯澤先生)普通科・工業科・商業科・情報科を設置する酒田光陵高校。生徒の進路は大学進学から就職まで幅広い。進路活動では志望理由書や自己PR文が必要になる生徒が多く、その作成には一人ひとりに担当教員が付いて伴走している。「生徒が志望先で何をしたいかなどが曖昧な状態から指導を始めるケースも少なくありません。生徒が書いた文章を読解し、何が言いたいのかを引き出しながら、考えを整理し、表現を磨いていきます」(情報科主任/進路指導部・湯澤一先生)この志望理由書等の効率的な質の向上を目指し、2024年度から学校を挙げて進路活動に生成AIを活用している。当時、一部の教員は既に授業や進路指導に生成AIを活用していた。これを学校全体に広げようと、リーディングDXスクール生成AIパイロット校の指定を受け、多様な場面での生成AI活用に取り組み始めた。その一つが志望理由書等への活用だった。まず教員研修会で、志望理由書等において生成AIがどのように活用できるかを紹介。「強制ではなく、各先生の判断で指導に使えるよう環境整備に努めた」と湯澤先生は話す。そのなかで、教員が促さなくても生徒は自主的に生成AIを活用している実態が明らかになった。「適切な使い方を理解したうえでの活用が大切」(湯澤先生)と、25年度は3年次対象に生徒研修会も開催した。生徒研修会では、ハルシネーションなどのリスクや、志望理由書等に使う際の「やっていいこと」「やってはいけないこと」「やらないといけないこと」の解説、そして教員が作成したプロンプトを例示しながら具体的な使い方を紹介した。プロンプト例は「志望理由の深掘り支援」「志望理由書の書き出し支援」「志望動機の深化」「志望理由書の添削」など、場面別に作成している。例えば「添削」用は、「文法や語彙の正確さ、論理の流れ、説得力の強化に重点をおいて修正案の生徒の学びや気づきを促すプロンプトを例示生徒に広がる生成AI学校全体での適切な活用へ進路指導の特徴は?ほかの進路活動での 生徒の生成AIの活用は?今すぐ参考にしたい、進路指導のリアルな事例を取材。今すぐ参考にしたい、進路指導のリアルな事例を取材。毎号一つの取組に注目してご紹介します。毎号一つの取組に注目してご紹介します。2026 APR. Vol.45844生徒が作成した志望理由書に助言を行う様子。取材・文/藤崎雅子志望理由書や自己PRなどの作成面接対策(想定される質問の生成)面接対策(質問の答えを作成)履歴書の作成 ●生徒の進路活動での生成AI利用状況(2025年度3年次/上位4項目)57.8%42.2%33.9%31.8%
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