キャリアガイダンスVol.458
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今年度、ほとんどの3年次担任が調査書・推薦文の作成に生成AIを活用しました。これまで担任として「推薦文にどれだけ生徒への思いを載せられるか」を大切にしてきたので、最初は生成AIの活用に若干の後ろめたさも。しかし、担当者から提供されたプロンプトに、対象生徒の良さや活動をたくさん入れることで、その内容と志望先に合わせて的確な文章が出力され、まとめ方には学ぶ点もありました。アンケートでは、活用した教員全員が「作成時間が短縮された」と回答。ほか「文章の質が向上」「精神的な負担が軽減」「表現のバリエーションが増えた」などの声も挙がっています。(寺□先生)話しながら志望理由書等を仕上げていくプロセスに変わりはない。しかし、指導のスタート地点には大きな変化があるという。 「生成AIの助けを借りて、生徒自身で一定レベルの文章が作成でき、その状態から指導が始められるようになりました。ただし粗い状態なので、そこからいかに魂を込めていくかが勝負です。教員は、不自然な日本語の解読や文章の校正に費やす時間が削減される分、内容の指導に集中できます。以前はゼロから始めて10まで引き上げていたところを、6〜7程度の状態から指導を始められるので、10以上にも高められる可能性を感じています」(3年次担任・寺□英之先生)同校調査によると、活用した生徒のほとんどは、生成AIが出力した内容が正しいかどうかを確認して使っていた。しかし、生成AIの表現を安易にそのまま使うケースはあり、教員は注意を払っている。「生成AIが出力する難しい言葉より、簡単な表現でも本人から出る言葉のほうが効果的に伝わります。意味を知らずに言葉を使っている場合は、その芯にあるものを対話で引き出し、生徒自身の言葉に置き換えるようにしています」(湯澤先生)現在、志望理由書等以外の進路活動にも生成AI活用が広がりつつある。今後については、「自分のやりたいことを探している生徒の思考を拡張させる使い方もできるのではないか」と期待する声も。より効果的な活用を目指し、湯澤先生は「学校全体の情報リテラシーをさらに高めていきたい」と意欲を語った。提示」と「なぜそのように修正したかの解説」を指示するもので、理由がわからないまま修正するのではなく、1カ所ずつ解説を読んで学ぶことができる。それをWebサイトに掲載し、生徒がいつでも参照できるようにしている。活用の有無やどのように活用するかは、生徒自身が判断する。同校の調査によると、25年度に進路活動(志望理由書等を含む)に生成AIを活用した生徒は85・9%。「自分の考えのまとめ」「自分の考えをもとにした文章や回答のヒント」「自分の文章や回答を良くするヒント」「誤字脱字チェック」などへの活用が目立つ(図)。生成AIを活用しても、担当教員と対教員は内容の指導に集中できるように担任の進路業務での 生成AIの活用は?図 進路活動での生成AIの利用内容(2025年度3年次生/上位6項目)4551.6%42.7%39.6%37.0%34.9%27.1%自分の考えをまとめてもらった自分の文章や回答を良くするヒントをもらった自分の考えをもとに文章や回答のヒントをもらった誤字脱字チェックをしてもらった文章や回答などどんなことを書いたらいいかアイデアをもらった参考となる情報をまとめてもらった3年次対象に実施した「進路活動における生成 AIの活用」研修会の内容を基に、校内向けWeb サイトを作成。使用した資料のほか、志望理由書等作成に使えるプロンプト例が掲載されており、生徒はいつでもコピーして活用できる。https://sites.google.com/sakatakoryo.jp/koryoshinroai2025/2012年設立/普通科・工業科・商業科・情報科/生徒数772人(男子467人・女子305人)/進路状況(2025年3月卒業生)大学60人・短大16人・専門学校等60人・就職117人・その他6人2026 APR. Vol.458生成 AIを活用して効率的な進路指導の質向上に取り組んでいる進路指導部と3年次の先生方。それぞれの得意分野を活かして連携し、生徒の進路実現を支援している。     

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