キャリアガイダンスVol.458
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は1学期に集中的に行っている。「生成AIの活用法を学んだうえで探究学習に臨めるよう、まとめて基礎を学ぶ時間をとりました。実際に生成AIを使うなかで個人情報の扱いなどリスクについて学んだり、どういうプロンプトならどういう回答が得られるかを体験したり。全6回終了後の生徒のアンケート(図1)では、講座の評価は非常に高く、生成AIに対する意識の変容や知識・スキルの向上が見られ、実際に使うシーンも増えていると感じます」教員向けの講座も5月に1回行われ、「加えて毎回の講座で、私たち教員も生徒と一緒に学んでいる」と熊谷先生。生成AIの活用についてはポジティブではあるが、「まだまだ模索中」と言う。「生成AIを使うことで、プログラミングもイラストも文章も、自分ができないことができるようになったり、作業時間が短縮できたりします。しかし、あまりに自分の能力を超えていると、アウトプットに対して正誤判断ができない可能性もあり、常に批判的な視点をもちつつ使う必要があるでしょう。生徒はもちろん、教員側のアジャストも求められると感じています」DXセミナーや生成AI講座の始動を踏まえ、2025年度からは「しののめ探究」のカリキュラムを改訂。3年間のロードマップも描き直した。1年次のはじめには、探究の基礎を学ぶ。生成AI講座に加え、全生徒に配付される『しのたんハンドブック』に基づき探究の手法を学び、「縦割り座談会」では2・3年生から探究学習の体験談を聞く。その後、個人探究をスタート。9月の中間報告会までに「探究計画書」を完成させ、それぞれのテーマに基づき探究を進める。「1年次は、自分でテーマを決め、自分なりの問いを立てることを大事にしています。まずは自分でやってみる、興味のあることを掘り下げてみることを優先しており、教員は口を出しすぎないようにしています。テーマ探しや問いを深めるためのキ    ャッチボールの相手として、生成AIを使っている生徒もいます」2年次は、グループ探究に取り組む。生徒の興味・関心を考慮して5名前後のグループに分け、テーマ決めから成果報告会での発表まで、チームで協働する。「仲間と対話をしながらチームで一つのテーマに取り組む経験をしてほしいと考え、2年次ではグループ探究にしています。2025年度の2年生については、DXセミナーに加えて生成AI講座の一部も受講しました。現状ではDXセミナーが単発の企画のようになっているので、探究の流れのなかにいかに組み込むかが、今後の課題です」そして3年次は、2年間の学びを踏まえて自身の進路に向けて探究を進める。どの大学・学部で何を学ぶか、そして、大学卒業後にいかに社会と関わるかといったことを深めていく。「本校は、一般選抜で大学を受験する生徒が多く、探究の成果を入試で使うケースはあまりありませんが、今後は総合型選抜などに挑戦する生徒も出てくるでしょう。生成AIやDXについて学んだ生徒がどのように成長するのか、楽しみです」今、同校が新たに取り組んでいるのが、大学や企業、行政を構成員とする「富士東高校探究コンソーシアム」の設立だ。外部と連携した探究を持続可能なものにするためにも、「つながりの線を面にしたい」と熊谷先生は言う。「これまでは、大学や企業と本校とが個別につながっていましたが、探究に関わるステイクホルダー同士のつながりを面的に広げたいと考え、コンソーシアムを立ち上げました。互いに活発に意見交換をしながら、探究学習の質の向上や持続可能な実施体制、円滑な連携の仕組みを構築していければと考えています」加えて、2026年度からは、半導体やAI産業の強化に取り組む台湾との交流事業も始まる。相互の生徒派遣やオンライン交流などを計画中だ。「将来を見据えて、生徒に何が必要か、どのような経験・学びの機会を提供すべきか、常に考え、ブラッシュアップし続けることが大事だと思います。変化を恐れずに新しいことに挑戦していきたいですね。一方、教員の業務過多にならないよう、外部のコーディネーターなどと連携することも大事。持続可能な活動にするにはお金も必要なので、管理職としては、予算確保にも引き続き奔走したいと思います」持続可能な外部連携のため、コンソーシアムを設立テーマや問いを深めるための相手として生成AIを使う姿も● 最初は「難しい」「怖い」というイメージをもっていたが、実際に触れることで、「便● 答えを聞くだけじゃなく、自分の考えを深めたり、人間が手を加えて完成させたり● 検索、要約、資料作成などのスピードが上がり、勉強やレポート作成の効率が● 自分一人では思いつかないアイデアをAIが出してくれることに面白さを感じた。● 今後の学校生活(探究活動、レポート、調べ学習など)で活用したいと思った。2026 APR. Vol.45848「しのたんハンドブック」のなかに収められた「つながるシート」。質問・取材の目的や内容、問い合わせ先、チェックリストなどがまとめられており、生徒は外部に連絡する前に教員に提出することになっている。※ダウンロードサイト:リクルート進学総研 >> 刊行物 >> キャリアガイダンス(Vol.458)今回の講座で、デジタル技術や社会のデジタル化などに対しての興味関心が深まりましたか。利な道具」「パートーナー」としての認識に変化した。するためのツールであることがわかった。上がった。(上)「生成AI講座」の様子。このときは「富士東高校についてWEBの情報を詳細に調査してレポート形式でまとめ、追加情報を含めて富士東高校のWEBサイトを作る」という課題に取り組んだ。(下)学年末に行われる「成果報告会」の様子。2年生はグループでの取組について発表した。図1「生成AI講座」の生徒アンケート集計結果(一部抜粋)【アンケートの自由記述より】 ※生徒の回答を生成AIで要約・抜粋。

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