キャリアガイダンスVol.458
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一方2年生は、5月に「適性診断」を行い、学校調べをして夏休みにオープンキャンパスに参加し、2学年終了までに志望理由書を書くのが大きな流れだ。「昨年までは、オープンキャンパスに参加する生徒もごく少数。ところが今年度は、事前に学校の比較検討点などを講演していただき、教員もフォローをしたことで、全員が1校以上参加しています。また、家庭で『就職ね』と言われていた生徒が、『奨学金制度があるなら専門学校に行けるかな』『大学を考えたい』と自分の可能性を広げ、『私の課外活動は志望理由に書けますか?』と聞いてくるなど、積極的に動くようになりました。中だるみしがちな2年生が、『自分の進路を決める』という目標に向かって活動できるようになったことは、本当に嬉しいです」と2年生進路指導担当の宮有佳里先生。この一年で進路指導の土台ができたという同校。「今後は教員間で情報を共有し、改善をしながら生徒の可能性を広げていければと思います」と上村先生。フェリシア高校には、フェリシアこども短期大学に進学可能な「保育コース」と、希望の進路を目指す「総合コース」がある。保育コースの生徒は進路が明確だが、近年、大学進学希望者が増えた総合コースでは、進路指導が課題になっていた。「これまでは、外部連携講座で大学、短大、専門学校の先生から話を聞くことが進路指導の中心でした。ただし分野が限られるので、興味をもてなかった生徒は3年生になっても進路が決まらない。コロナ禍以降は『とにかく大学へ』と希望する保護者の意向が強く出ることもあり、3年生の担任をしながら、『進路指導の土台づくりは急務』と感じていました。25年度からはリクルートの教材を導入したことで、指導の流れができてきました。生徒の意識も大きく変わりましたね」と、現在1年生の進路指導を担当する上村千波先生。リクルートが1年生に提案した進路学     習は、9月に自分を知る「適性診断」を行い、11月に職業や学問への視野を広げ、2月に分野研究と学校調べ。このプランを見た上村先生は、「やりたかった進路指導が詰まっている」と感じたそうだ。「私が1年生の進路指導の軸と考えていたのも、〝分野を広げ、興味あることを見つけること〟でした。自己肯定感が低めな生徒たちも、『適性診断』で客観評価をされ、友達の意見を聞いて自信をつけ、毎回の進路学習でリクルートの講演を聞くうちに、何をやるべきか自分で考えて動くようになりました。これまでは3年生になってから、教員が生徒の進路を見つけ、言語化していたのですが、今年の1年生は自分でやりたいことを見つけ、自分で言語化できています。素晴らしい進歩です」と上村先生。3年生になってから進路を考える生徒をなくす、進路指導の土台を作るには?「講演」で進路学習の意味を伝え、「ワークブック教材」で生徒の考えをまとめる□ □□ □ 9月 自分を知り、視野を広げる 「講演」+「適性診断」+ 『じぶん探索ワークシート』 11月 職業・学問を幅広く知る 2月 分野を知り方向性を考える 2月 興味分野が学べる学校を知る 5月 自分を知り、視野を広げる 「講演」+「適性診断」 6月 興味分野が学べる学校を調べる 8月 オープンキャンパス 事前準備 「講演」+ 『オープンキャンパスワークブック』 11月 志望校決定に向けた 学校研究 「講演」+学校調べ+ 資料取り寄せ  2月 志望理由の書き方を知る取材・文/丸山佳子 「講演」+『未来事典』+ 『仕事学問BOOK』 「講演」+ 『分野研究ワークブック』 「講演」+学校調べ 「講演」+学校調べ+資料取り寄せ 「講演」+ 『志望理由ワークブック』適性診断結果は、人の役に立ちたい「社会的タイプ」。合っていると思いました。その結果から、『仕事学問 BOOK 』を見てビジネスや経営に興味をもちました。適性診断前からお金は大事だと思っていたので、より興味が湧いたのだと思います。両親に話したら「勉強、大丈夫」と言われたので、理系をがんばろうと決めました。モチベーションが上がったら、数学の点数もUP。2年生になったら、志望校を絞ってさらに勉強をがんばりたいです。(総合コース1年・西尾咲良さん)進路を考え始めたのは、2年生になる前の春休み。お菓子作りにハマり、母から「製菓学校のオープンキャンパスに行ってみたら」と言われ、見学をしてからです。2年生になって、先生から「他の学校も見てみたら」と言われ、専門1校と栄養系学科がある大学2校を見学しました。自分は学問するより技術を高めたいタイプだとわかったので、スタディサプリを活用し、専門2校を比較して調理師の国家資格が取れる学校に志望校を決めました。これからはカフェ巡りをするなど、志望理由書に活かせる行動を増やしていきたいと思います。(総合コース2年・福田梓乃さん)2026 APR. Vol.458リクルートサービスを活用した実践事例 進路●1年生●2年生●生徒たちの活用法63創立1961年/普通科 女子校 生 徒 数 5 9 4 人 / 進 路 状 況(2026年3月実績)フェリシアこども短期大学 58 人、大学 50 人、外部短大12人、専門学校等74人、就職7人、その他16人課題活用写真右から1年生進路指導担当 上村千波先生(理科)2年生進路指導担当 宮 有佳里先生(家庭科)スタディサプリ for SCHOOL活用法フェリシア高校 (東京・私立)テーマ ▶ 進路指導の土台づくり   目的 ▶ 生徒の興味を進路に結びつけ、可能性を広げる「講演」+「教材」の進路学習導入で、生徒たちが可能性を広げ、積極的に動き始めた

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