キャリアガイダンスVol.459
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採石業だからできたことが、地域の新たな魅力に石業」と聞いてどんな業種かイメージできる人は少ないのでは2024年、爆破を観光にして体験ツアーを行っている栃木県の会社がテレビで紹介されていました。爆破は我々の業務の一環です。自分たちにもできるかもしれないと思い、その会社に見学に行かせていただいたところいろいろなアドバイスを下さり、半年後には自分たちで「周南爆破」という新事業を立ち上げました。炎と煙の爆破を身近で体験していただき、撮影会をするツアーです。プレスリリースを出すと地元のテレビ局などで紹介され、コスプレイヤーやご当地ヒーロー、結婚記念の撮影など、たくさんの方に来ていただけるようになりました。周南爆破とともに会社と採石業の認知度が上がり、地元の徳山高専から課題解決型授業への協力を要請されたり、市役所からふるさと納税の体験型返礼品にしたいと依頼が来たり、地域とのさまざまなつながりが生まれています。何より、従業員のモチベーションが上がったことが嬉しかったですね。採石業では当たり前の爆破が、地域の方々からこんなにも喜んでもらえることを目の当たりにして、自分たちの仕事に誇りがもてたようです。採石業の認知度を上げたいという想いが、周南という地域と会社の活性化につながりました。ないでしょうか。山や岩盤を砕いたり爆破させて基礎石材を採石する事業で、私にとっては祖父の代から続いている家業です。幼少期から重機がかっこいいと思っていたことや、経営者として尊敬できる祖父や父の姿を見て、採石業はあこがれの仕事でした。大学卒業後、修業のために建設機械の会社に就職しましたが、3年半後に、父が二代目として継いでいた中村砕石に入社しました。広島が本拠地で私も広島出身です。現在私は、山口県周南市にある関連会社の蛇□□島開発で社長を務めています。広島から通勤していますが、昨年まで所属していた周南の青年会議所(以下、JC)の仲間とのつながりから、私にとっての地元は今では周南だと感じています。当初、JCの仲間にも採石業と自己紹介しても「何をしているの?」と。採石業は都市開発にはなくてはならない仕事です。原野に工事関係の仮設事務所を建てる段階から、地盤を造るために石が必要。開発の最後に造るのが道路で、アスファルトの下には石が敷かれています。地図が変わるような大きな仕事の最初から最後まで関われる不可欠な仕事なのに知られていなかったのです。自分たちだからこそできることで採石業の認知度を上げたいと考えていた□採   蛇中村 旦さん□□□島開発株式会社 代表取締役 2026 JUL. Vol.459誰でも爆破体験と撮影会ができる「周南爆破」。ご当地ヒーローとのコラボ写真も注目を集める。©清流光神ハクジャオー13なかむら・あきら●1985年広島生まれ。崇徳高校、愛媛大学工学部卒業後、日立建機株式会社入社。3年半勤務した後、広島で実家が経営する中村砕石株式会社に入社。同社が吸収合併した山口県周南市の蛇島開発株式会社の3代目代表取締役社長に2024年に就任。翌年から「周南爆破」の事業を始める。取材・文/長島佳子 撮影/平山 諭地域に根ざし、未来を織りなす仕事

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