キャリアガイダンスVol.459
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    こから来るのでしょうか。ここで一つ、興味深いデータをご紹介します。私が代表理事を務める一般社団法人地域・人材共創機構が、2019年に発行した『ローカルキャリア白書』の調査結果です。東京で働く人と、人口数万人規模の地方都市で働く人の意識を比較したところ、「働きやすさ」や「働きがい」の指標については、両者に大きな差はありませんでした。しかし、「自分の仕事が周りに影響を与えているか」という問いに対しては、地方で働く人のほうが高い結果が出たのです。これは、地方という環境の特性によるものと考えています。例えば、人口約3万人の釜石市と約23万人の渋谷区では、コミュニティに占める一人の重みが異なります。極端な言い方をすれば、都市部では、大きな仕組みの中で「一部品」を担うような働き方になりがちですが、地方では、組織の「心臓」になって働くチャンスがある。おのずと、自分の存在価値や影響力を感じやすいのだと思います。狭い組織では良くも悪くも相手の顔が見えやすく、自分の仕事に対するフィードバックがわかりやすく返ってきます。そして何より、人手不足が叫ばれる今、地方は圧倒的に「バッターボックス」に立ちやすい環境です。打席に立つチャンスが多く回ってくる場所で、思い切りバットを振ってみる。そんな成長のアプローチも、大いに考えられるのではないでしょうか。このように、地方で働くことには、大きな手応えと魅力があります。しかし、実際は「とはいえ、選択肢は都市部のほうが多い」「賃金の差を思うと、まずは都市部に就職して、スキルアップしたほうがいいのでは」といった現実的な思いもよぎるでしょう。ここで伝えたいのは、地域への関わり方は決して「0か100か」ではないということです。人生のすべてを一つの地域に捧げるか、まったく関わらな「人手不足だから囲い込み」には無理がある地域への関わり方は多様でグラデーションがあっていいローカルのほうが「自分の仕事が周りに影響を与えている」と実感しやすい?ローカルキャリアのあり方「そう思う」と「ややそう思う」を足したスコアでは東京と地方都市での違いはあまり見られなかった21「そう思う」と「ややそう思う」を足した東京より地方都市のほうが高いスコアでは図/『ローカルキャリア白書2019』(一般社団法人地域・人材共創機構)より引用2026 JUL. Vol.459地域に根ざし、未来を織りなす仕事

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