キャリアガイダンスVol.459
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するハウスマスター(当時、鈴木晴也さん)と、深夜のキッチンで腹を割って話したことなどで、彼の心は開かれていく。後に、3期連続の少年副町長、さらに遊佐高校の生徒会長も務めることになることは、まだ本人さえ想像できていない。試行錯誤が続いていた遊佐高校の魅力化も、2023年ごろになると、多様な人や組織が噛み合い回転し始める。当初教育委員会主管だったプロジェクトが、町長部局の企画課に移ったタイミングで「遊佐高校魅力化推進計画」が策定され、町としての県立高校支援を明確化。また、2023年度に鈴木晴也さんが、翌年度には加えて下村俊太郎さん(写真29ページ下)が教育コーディネーターとして正式採用されたことで、遊佐高校における探究やデュアル実践(後述)など独自のカリキュラムも進化し始める。地域みらい留学が注目されるが、遊佐高校の改革は以前から始まっていた。普通科から、教養系列・地域共生系列をもつ総合学科へ改編した2015年度の翌年には、さらに、2024年10月には、藤川かん奈さんが代表を務める一般社団法人「遊ばざるもの学ぶべからず」が設立。町教委、企画課、産業課の枠を超え、若者を軸とする人材育成施策を受託。高校魅力化起点での町づくりも始まった。依然として少子化は進むものの、今も遊佐高校は年5人ほどの県外生を迎えている。2022年度から遊佐高校の魅力化推進を担当している企画課の瀧口めぐみさん(写真上)は話す。 「当初、高校生がこんな遠いところまで来てくれるなんて信じられませんでしたが、空の広さや満天の星空、食材のおいしさに感動する姿を見て、当たり前で気づかなかった遊佐の良さを教わりました。役場の立場としては定住につながるといいのですが、個人的には進学や就職で町外に出たとしても、何らかの形で接点をもち続ける関係人口になっていただければ嬉しいです」実践型長期インターンシップ「デュアル実践」がスタート。地域共生系列の2年生が半年間、毎週水曜の終日、町内各地の事業所で実習を行う。近い将来の自分たちのキャリアを描く貴重な時間だ。取組の土台を築いたのは、商工会と役場遊佐高校魅力化推進計画の策定地域を教室に変える大人たち「あの生徒は、うちの学年じゃないから関係ない」とは決してなりません。人懐っこい生徒たちに囲まれ、毎日を過ごす幸せを噛み締めています。昨年卒業した県外留学生が、報告会で遊佐の思い出や感謝の言葉を述べた際、一様に「最初のころはホームシックで泣いてばかりだった」と話していました。学校では活発で、そんな気配は感じなかった生徒たちです。人知れず辛い思いもしながら地域の人に支えられがんばっていたことを思うと目頭が熱くなりました。地元の生徒も、そんな県外生を見て、自分たちも成長しなきゃと刺激を受けています。□□□□□□□□□□第2部「デュアル実践」10年の実績と課題ター制作では自分のイメージを形にでき達成感を得ることができました」(森岡皇士郎さん@遊佐鳥海観光協会)。「お客さまに無料でハンドマッサージをする技術面と、どうPRすれば商品を買いたいと思ってもらえるかという販売面の課題の両立に悩みました。仕事は自分で作るもの、という教えも印象に残っています」(松本杏彩さん@ボディケアサロンCanana)「デュアル実践」を経験して得たこと東北公益文科大学4年元遊佐町少年議員□□東北公益文科大学4年元遊佐町少年副町長□□□□27彩さん(3年)石垣凪皐さん(3年)2026 JUL. Vol.459森岡皇士郎さん(3年)松本杏遊佐町役場企画課主任瀧口めぐみさん「事業所の方からは、仕事の幅や奥深さを教えていただきましたし、遊佐で一緒に働く仲間を増やしたいというお気持ちがあることを知りました。本業のお仕事を遅らせてまで対応していただき感謝しています」(石垣凪皐さん@ゆざ食彩工房)。「自然が好きで観光の仕事を選択しました。飛行機の予約などの手続き業務ができたのは貴重な経験になりました。PRポス衣さん      祥さん地域に根ざし、未来を織りなす仕事小川萌安藤希

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