キャリアガイダンスVol.459
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に務めてもらい、生徒は「マイボトルに注入できる新しい自動販売機」のアイデアを同社の社員らに向けてプレゼン。アイデアに対するフィードバックをもとに、同社の協力を得て校内で「ラベル回収キャンペーン」を実施した。そして、2022年度の総合的な探究の時間の始動に際して、「探究×キャリア教育」をテーマにカリキュラムを再編。現在は、1年次はSDGs教育とキャリア教育、2年次はアントレプレナーシップ教育、3年次は金融教育と、3年間を通して社会を探究し、実践力を高める指導を、企業と連携しながら行っている。1年次の前期は、SDGsをテーマに、グループ探究に取り組む。「ありきたりな解決策ではなく、実在する技術や研究データを活用して実装することまで考えた、根拠に基づくアイデアを提案することを課している」と酒井先生。続く後期は、企業・団体(2025年度は7企業1団体)の社員・職員の話を聞き、企業や仕事、社会について知るキャリア教育に充てている。「高校生は、消防士や看護師、教師といったいわゆる専門職については想像ができても、民間企業や団体で働く人がどのような仕事をしているのかについては、よくわかっていないと思うんです。生徒の視野が広がるようできるだけ幅広い業種の企業に協力を依頼し、社員・職員の方々には、自社の取組や日々の業務、個人的なキャリア岩倉高校では、探究学習をキャリア教育の一環として位置づけ、「千羽鶴活動」と名づけた課外活動との両輪で生徒の学びを深めてきた。最大の特徴は、企業・団体や行政、教育機関など60以上の外部組織との連携だ。その取組が評価され、文部科学省・経済産業省共同による令和7年度「キャリア教育推進連携表彰」優秀賞を受賞した。社会と連携したキャリア   教育に着手し、学校全体の取組へと広げてきた総合探究科主任の酒井徹先生は、初期の様子を次のように振り返る。「私自身、民間企業で4年間働いてから教員になったこともあり、学校と社会をつなげたいという強い思いをもっていました。そこで、自分で企画書を書き、学生時代の伝手をたどり、企業に飛び込みで依頼をして…。リコージャパン(株)の社員の方に総合的な学習の時間の授業に講師として来ていただき、SDGsをテーマに話をしてもらったのが最初です。その後、企業・団体とのつながりが徐々に増えていき、取組も最初は自分のクラスだけだったのが、学年、学校へと広がっていきました」取組のあり方も、次第に生徒主体へと変わっていった。例えば、キリンビバレッジ(株)との連携では、生徒がSDGsの課題解決策を考える際の壁打ち相手を社員経験と知識のインプットの往還で、経験の質を高める学校と社会とをつなぐ2026 JUL. Vol.4591897年創立/普通科・運輸科/生徒数1283人(男子998人・女子285人)/進路状況(2026年3月卒業)大学241人、短大2人、専門学校32人、就職115人総合探究科主任で生徒会・千羽鶴活動の顧問を務める酒井 徹先生(写真中央)。ミラッソ(株)の探究学習アドバイザーも務める。取材・文/笹原風花前期は「経験」に重きを置き、SDGsをテーマにグループ探究に取り組む。後期は「知識」に重きを置き、さまざまな企業・団体の社員・職員の話を聞き、企業での仕事やキャリアのあり方について知る。アントレプレナーシップをテーマに実践力を身につける。「9つのP」に基づき実際にビジネス案を考案。プロダクトの考案までは個人で行い、その後はグループで活動し、最後はピッチで発表する。株式等学習シミュレーションを使った株取引などを通して、ビジネスの実装に不可欠な金融についての知識を習得。ビジネスコンテストなどにも挑戦する。60以上の外部組織と連携し、● 年間スケジュール(普通科)グループ探究を経験し、キャリアについて知るビジネス案を考案し、起業家精神を身につけるビジネスの実装に不可欠な金融の知識を身につける39本格実施から丸4年が経った「総合的な探究の時間」。現場で試行錯誤が続くなか、実践のヒントとなる探究の事例をご紹介します。

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