キャリアガイダンスVol.459
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が見られる。そんな仲間の挑戦を周囲も素直に認め、「自分もがんばろう」という前向きな雰囲気が広がっているという。探究部企画・戦略リーダー・松本誠仁先生はこう話す。 「生徒の目の輝きが変わってきました。これまで勇気の出なかった生徒も、自分がアクションを起こすと誰かのためになるという楽しさを実感し、自信を高めていると感じます」生徒アンケートの結果を見ると、新しいi「ii「i       今年度、「をより良くするため、地域における問題に関わりたい」「私が関わることで、変えてほしい社会状況が少し変えられるかもしれない」などの肯定的回答が大きく上昇(図5)。より良い社会に向けた意欲の高まりがうかがえる。3年生が2年生に向けて探究成果を発表し、プロセスに焦点を当ててアドバイスする場面を設定した。先輩から後輩へ、探究手法と共にマインドも受け継がれ、広がっていくことが期待される。 「学校全体が、恐れずに一歩踏み出しやすい環境になってきている。その流れに乗って、自ら行動する生徒が増えていくのではないでしょうか」(松本先生)くの教員の生徒観にも影響しているようだ。「探究活動の様子を見ていて、生徒たちは仕掛け次第でこんなに自ら学校を越えていけるのだ!と新鮮な驚きがあった」と松本先生。教員全体に、以前は生徒を動かすには手取り足取り指示しなければならない雰囲気があったが、生徒の潜在的な力を信じて引き出そうという意識が広がっているという。 「探究活動以外の生徒会活動や学校行事、部活動などのさまざまな場面でも、『生徒自身でできる』という前提で必要な準備を行い、目標やスケジュールなどを共有したうえで生徒に委ねる場面が増えています」(山口先生)多彩なプログラムをまず意味のある活動として軌道に乗せることが大事だった2年間を経て、今後は体制を整え安定的に運営する基盤づくりと、「蒼穹」のさらなる充実による全生徒へのアプローチ強化に取り組んでいく方針だ。 「生徒が『やりたい』を突き詰めてアクションできる教育環境を整え、自分の足で学校を越えていくことが当たり前になる学校文化をつくっていきたい。生徒一人ひとりがその環境で身につけたことを、今後の人生に活かしていってほしいと考えています」(山口先生)的な生徒は一部だった。しかし、「特別な生徒だけではなく全員が行動を起こせる環境をつくりたい」(山口先生)と、力強く生徒の背中を押してきた。そのなかで一歩を踏み出した生徒たちに、さまざまな変容が見られるようになってきた。活動の振り返りには、「前回は失敗することが嫌で興味のないことを探究したが、今回は失敗を恐れずに自分のやりたいことができた」「自分が疑問に思ったことを素直に口に出せるようになり、そのままにするのではなく、じゃあ調べてみよう!という思考回路になった」など、意識や行動の変化が語られている。最近では、何かを募集すると、「チャンスがあるなら挑戦してみたい」と想定を上回る数の生徒が集まる。人前で発表する機会にも積極的に手を挙げ、本番直前まで自ら粘り強く改善を重ねる姿TanQ」の活動においても、当初、積極TanQTanQ」に取り組んだ1年間で、「地域TanQ蒼穹」の授業の中に、生徒が自ら挑戦しようとする姿は、多生徒に委ねる場面が探究以外にも増加※三菱UFJリサーチ&コンサルティング「高校魅力化評価システム」を活用2026 JUL. Vol.459肯定的な回答(前年度の3年生との比較)67.4%(15.6pt↑)57.3%(13.2pt↑)67.9%(10.6pt↑)65.1%(6.5pt↑)70.6%(4.2pt↑)61.5%(12.9pt↑)76.4%(6.7pt↑)質問地域をよりよくするため、地域における問題に関わりたい私が関わることで、変えてほしい社会状況が少し変えられるかもしれない授業の内容について、「なぜそうなるのか」と疑問をもって自分で考えたり調べたりした人の挑戦に関わらせてもらえる機会がある将来、見知らぬ土地でチャレンジしてみたい国際社会の課題解決に貢献したいこの学校を中学生におすすめできる 中学3年生のときから「iTanQスクール」に参加しています。高校入学後、昨年は、素朴に疑問をもった「なぜ伊高の女子は県内進学志望が多いのか」をテーマに探究しました。校内でアンケートを取ってみると仮説と反した結果が出たり、他校との比較調査で新しい視点が得られたり、進めるうちにさまざまな発見があるのが面白くて。一度面白さを感じると、もっと知りたい、もっと深めたいという気持ちが出てきます。私は元々、積極的なタイプではないので、人前での発表は憂鬱でしかなく、緊張で声が震えて顔が真っ赤になっていました。そんな自分を変えられたらという思いで校外の方の前で発表する経験を重ねるなか、少しずつ自信がついてきて、今は「探究の成果をみんなに知ってほしい」という気持ちで発表を楽しむようになりました。(普通科2年生・並木愛莉さん) 以前の私にとって、勉強は「受験のためにがんばるもの」でした。そのため中学生の時、「iTanQスクール」の募集チラシの「五感を使って学ぶ」という言葉に「どういうことだろう?」と興味がわいて「iTanQ」に参加しました。高校入学後もさまざまな「iTanQ」の活動に参加していますが、当初の疑問が最も腑に落ちたと感じたのは、「iTanQスタディツアー」に参加したときです。例えば鹿児島の特攻隊の資料館で生々しい展示物に触れるなどして心動かされ、「これが五感で学ぶことなんだ!」と。自分が意識して五感を使おうとすると、見えなかったものが見えてきます。その体験が日常の学びの意識に影響していて、教科書に出てくる事実や言葉をただ暗記するのではなく、その向こう側にあるものを想像しながら授業に臨むようになりました。自分なりの勉強スタイルを見つけられそうです。(普通科2年生・田代美里さん)図5 生徒アンケートの結果より(2025年度3年生)Interview47素朴な疑問から、もっと深めたい気持ちへ五感を使うと、見えなかったものが見えてくる

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