キャリアガイダンスVol.459
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決意。寮の立て直しとして、リノベーションから着手していきました。その結果、帰国3年後には男子寮の入居率は9割にまで回復。不動産会社、さらにはワーキングホリデーで培った知識や経験が大きな武器になりました」立て直しの一環で、長瀬さんが取り組んだのがSNS運用。インスタグラムに、まかないでつくった明太子パスタの調理動画を上げたところ話題となり、フォロワーが激増した。 「ちょうどリールが出始めたタイミングで、その波に乗った感じでしたね。しばらくは月に1〜2万人ずつフォロワーが増えていきました。やっぱり反響が大きいと嬉しいですよね。手の込んだ料理だけでなく、まかない風景など何気ない動画が伸びることもあって、その意外性に面白さを感北海道江別市に、SNSで話題を呼んでいる学生寮がある。キーパーソンは、株式会社拓北の長瀬祥治さんだ。で、僕が27歳のときに引き継ぎました。僕は小さいころから人の言うことが聞けないタイプだったので、会社員だったときは仕事が長続きしなかったのですが、この仕事はもう12年。トップである『寮長』として、およそ160人が暮らす大学生向けの学生寮3棟(男子寮・女子寮・男女寮)を運営しながら、調理も担当しています」進路を意識し始めたのは高校1年生。周囲と同調して大興奮している自分がいることに気がつきました。ふと冷静になって、その日常のモヤモヤを言語化したいと思ったんです。ハワイへの留学も視野に入れて準備をしていたのですが、父が倒れたことで国内進学に舵を切ることに。京都の大学に進み、哲学を専攻しました。哲学の視点は、物事の本質を見極める力として、日々の仕事に生きています」大学を卒業してからは、東京の不動産会社で営業や部屋の改装を経験した後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ。 「レストランの厨房で働いていたのですが、母から男子寮の入居率が5割に下がったと連絡をもらいました。同じく家業をもつ境遇だった大学の恩師に相談したところ『継ぎなさい』と背中を押され、帰国をじます。動画は毎日撮影して、ほとんどその日のうちにアップ。SNS運用に注力したことで、寮の日常や魅力をダイレクトに伝えることができ、これが実際の入居にも大きく結びつきました」もし今学校に馴染めない人がいても、もう少しの辛抱だと話す長瀬さん。 「僕は大学時代に初めて気の合う先生と出会えて、それがとても嬉しかったんです。今でも時々ご飯に行ったり、2人でフランス旅行をしたことも。今いる学校や環境が世界のすべてではありません。少し周りと合わなくても、決して焦らなくて大丈夫。大人になったら、きっと楽しいことがたくさんありますよ!」 「もともと48年前に祖父母が始めた事業 「日韓W杯の熱狂のなか、ゴールに沸く5        家業を継ぎ代表になることで自分の「苦手」をうまく克服今は辛くても、大人になれば楽しいことがたくさんある毎日の調理風景を撮影したショート動画が話題にかつてここで暮らした学生さんが、まるで実家のように気軽に帰ってきてくれる瞬間。動画編集は1本あたり15分以内と時間を決めて、集中して作業。週4ペースで投稿している。業務が多岐に渡るので、枠にとらわれず何でもできるようになりたいという成長意欲のある人。長瀬さんは調理だけでなく、内覧対応や寮祭の企画など、寮長として幅広い業務を統括、担当している。2026 JUL. Vol.459SNS運用については、撮影から編集、キャプション執筆、投稿まですべてを長瀬さん本人が1人で担当している。取材した日の献立は麻辣湯。安心して預けてもらえるよう、親御さんたちに向けて毎週メニューをお知らせしている。

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