キャリアガイダンスVol.459
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考えていて、2人目の子どもの育休中に、実家の酒屋が空き倉庫状態になっているのを改装し、地域食堂を開くアイデアを思いつきました。構想を話したところ、家族は「あなたがどうしてもしたいというなら」と賛同してくれた。ただし、私が看護師の仕事を辞めないこと、育休明けには必ず復帰することが条件。私の代わりに、母が店主を引き受けてくれました。 「地域を結びたい」「多世代がころころ変わるように来てほしい」と、思いを周囲の人に話していたところ、ある人が「『結ぶ』と『ころころ』で『おむすびころりん』のような店名はどうか」と言ってくれたんです。それはいい、と名前が先に決まったことで「だったらおむすびの定食を出しては?」とメニューも決まり、地域食堂「おかえり処おむすびころりん」がオープンしました。お客さんが次々とやってきて、常連さんも増え、あちこちで井戸端会議が始まるような食堂になっていきました。てくれる女性の手がこわばっていることに気づきました。「年だから」と笑うその女性に、「リウマチの初期症状かもしれないから、一度受診してみて」と勧めたところ、本当にリウマチだったのです。早期発見できたおかげで、薬ですぐに楽になったと喜んでくれました。でした。医療や看護の知識をもつ人間が、病院ではなく「まちの中」にいることには大きな意味がある。そう気づいて調べていくうちに、「コミュニティナース」という存在を知りました。コミュニティナースとは、病院という枠を超えて地域の日常に入り込み、住民の心身の健康や安心をサポートする活動のことです。世界保健機関(WHO)の定義では、健康には「身体的健康」「心理的健康」「社会的健康」の3つがあります。病院でアプローチできるのは身体と心理の健康ですが、「家に帰りたくない」と言ったおじいちゃんに欠けていたのは「社会的健康」でした。社会的健康は、誰かとつながっていくことでしか育めません。そのことに気づいた私は、もっと地域に深く関わるために病院を退職し、新たに自分の拠点をもつことを決めました。不安よりも「自分でやってみたい」好奇心のほうが勝ってしまった。2021年、「おむすびスタンドむすんで、にぎって。」を八尾市にオープンしました。とはいえ、訪問看護の仕事を週に数日しながら、ダブルワーク状態でのスタートでした。まずは、おむすびスタンドとしての経営を成り立たせ、地域の方に集まっていただかなくてはなりません。ところが、私はいきなり壁にぶつかりました。お客さんが来ない。母が店主を務めた地域食堂では苦労しなかった「集客」に苦戦したのです。実は、母はもともとPTAや町内会、青少年指導員などの地域活動を熱心に食堂を手伝うなかで、ある日、よく来この出来事は、私にとって大きな発見      集客に苦戦、試行錯誤「治す」だけではないつながりを育む支援を2026 JUL. Vol.45950

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