キャリアガイダンスVol.459
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生は、理想とする授業を一途に追ってきた。書にある概念を教わってから、例題に取り組む。だが五味先生の授業では、生徒が「解いたことのない問題」に挑むところからスタートし、答えを探るなかで、数学的概念も自分たちで見出す(図1参照)。いわゆる構成主義※のアプローチを、全授業で行っているのだ。加えて問題を「現実的な場面を題材にした問い」にしようとも努めている。冒頭で、前回の授業で考えた「場合の数」の和の法則と積の法則をスライドでおさらい(右下の画像参照)。そのうえで、五味先生はこんな話題から切り出した。「先日、体育祭の選手決めをしたよね。このクラスで最強の4人組のリレーチームをつくるなら、どうやって決める?」「50m走のタイム順」。「仲の良さ」。それら意見を踏まえて4人の男子が選ばれると、五味先生は彼らを前に呼んで一列に並んでもらい、「これでいい?」と尋ねた。「走順も関係しませんか?」とある生徒。「みんなはどう思う? 必要性に気づいた。いよいよ本題だ。「クラス25人から、4人選ぶのって、並び順まで考えると何通りありそう? 愛知教育大学附属高校の五味雅貴先伝統的な数学の授業では、生徒が教科例えばある日の数学Aの授業では、「順列」の考えを生徒たちで見出そうとした。生徒たちが思いついたことを発言する。関係ある?」うなずく生徒たち。並び順まで考える算する? 生徒たちは前後左右で意見を交わした「25人から1人抜くと24人じゃん。その人目を選ぶと残りは23人で…」「わかった、25×24×23×22じゃない?」その後で五味先生と生徒たちで対話し、議論したことを教室全体で共有。「選択のたびに候補が減る構造」と、その際の「場合の数の計算の仕方」を皆で見出した。続いて考えたのが、次のような問いだ「A〜Zのアルファベットから4文字選んで作るパスワードと、0〜9の数字から6文字選んで作るパスワード。どちらがセキュリティの強度が高いだろう?」文字の組み合わせのパターンが多いほど、安全性は高まるはず。何通りあるかはどう計算すればいい? 「アルファベットは26字。4文字を並べるなら26×25×24×23じゃない?」どう計「待って、同じ文字は何回も使えるの?」自由に話し合って!」再び話し合った。未知の問題の核心となる「構造」を生徒が発見する2026 JUL. Vol.45954※構成主義…知識は外から受け取るものではなく、 自身の経験や他者との対話を通して主体的に構成される、とする考え方大学院修了後、愛知県の公立高校の教員を経て現任校へ。「数学的帰納法の指導」の研究で、科学研究費助成事業に採択され、「統計的な推測」の授業実践で、統計情報研究開発センター主催のコンクールで高校部門最優秀賞を受賞するなど、教材研究に注力。全国の学会や研究会で成果を発信している。「場合の数」のスライド。電車4路線、バス3路線を、問題1はいずれかしか選べない(同時に起こらない)ので4+3=7通り。問題2はそれぞれに選べる(同時に起こる)ので4×3=12通りになる。取材・文/松井大助 撮影/村上史彦         24人が第2走者になる可能性があって、2

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