カレッジマネジメント177号
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スピーディな意思決定でイノベーションを起こしたい静岡産業大学学長 三枝幸文本学は1994(平成6)年、静岡県磐田市と学校法人第二静岡学園(現、新静岡学園)との公私協力方式により開学しました。当初より静岡の「県民大学」たることを高らかに宣言し、静岡県や磐田市、藤枝市といった地域社会の発展に寄与する人材の育成や、知識・情報・アイデア・新産業の創造に積極的に取り組むことを約束しています。静岡県は大学進学者の3/4が県外に流出する地域。残った1/4の若者がいかにこの地の発展に貢献できるようになるか、それが地域の課題であり、本学の大切な使命でもあるのです。そうした本学のスタンスに共鳴してくださる企業や団体が数多くの「冠講座(寄付講座)」を開講しています。協力関係にある県や市、Jリーグの「ジュビロ磐田」をはじめ、製造業、銀行、電力会社、広告代理店、ロータリークラブなどが提供する寄付講座が約20。形だけの「冠講座」ではなく、全15回2単位の正規講座として、きっちり授業をしていただいています。先方に金銭的見返りはなく、地域の若者を育てたいという熱意のみに支えられてきたものといえます。これほどまでに恵まれた寄付講座を毎年20も開講している大学は、ほとんど類を見ないのではないでしょうか。昨年、「冠講座」がスタートして10周年を迎え、シンポジウムを開くとともに、感謝の会を開催させていただきました。誠にありがたいことです。本学の教育の最大のキーワードは、「大化け教育」です。地元では「オバケスイッチで大化け!」というキャッチフレーズでかなり浸透してまいりました。人は誰でも、優れたもの=可能性の種を持っています。その種が芽を出し花開く、すなわち「大化け」するには、スイッチが入らなければなりません。何がきっかけでスイッチが入るかは人それぞれ違うため、そのきっかけとなり得る場を大学が数多く提供しようというのが「大化け教育」の真意です。34リクルート カレッジマネジメント177 / Nov. - Dec. 2012さえぐさ・ゆきふみ氏1945年生まれ1972年 慶應義塾大学大学院修了1994年 静岡産業大学経営学部助教授1998年 経営学部教授2002年 経営学部長2012年 学長に就任専門分野は資産評価論、財務諸表論、土地評価論所属学会日本経営診断学会、日本不動産学会、日本土地環境学会学生とじっくり向き合う「大化け教育」

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