カレッジマネジメント188号
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62リクルート カレッジマネジメント188 / Sep. - Oct. 2014自分たちが社会人になるころの将来の明るさを聞いたところ(図表2)、「明るい」と答えた割合が2014年に大きく上昇した。(2012年 31%→2014年 49%)。全体的にみると、未だ「明るくない」が「明るい」を若干上回るものの、前向きに捉える高校生が増加。その理由として、アベノミクスと2020年のオリンピックの影響が多数挙げられており、景気回復への期待が高まっている。一方、自分の将来に対しても(図表3)、「明るい」と考える高校生が増加(2012年 55%→2014年 64%)。社会に対しても自分にとっても、将来への期待の兆しが覗く結果となった。ITスキルへの自信、脱ゆとりへの移行自分たちの世代の強みは(図表4)、ITスキルが上位に。スマートフォン所有率が8割を超える彼らは、小学校低学年でmixi、GREEのサービス開始を経験したSNS世代。「スマホを通じた情報収集や発信力は高い」「SNSの中でコミュニケーションするのは慣れている」などの声があった。一方、弱みのトップは前回に引き続き「ゆとり教育」だったが、強みの6位には「脱ゆとり教育」が入っている。小中は「ゆとり教育」だったが、高校では新図表2 社会人になるころの将来の明るさ図表3 自分自身の将来の明るさ図表4 高校生が考える自分たちの世代の強みと弱み(複数回答) 2014年 2012年 2009年 10.0 明るい 6.3 14.5 24.5 44.5 16.2 0.2 24.7 51.0 18.0 38.5 41.2 10.3 やや明るい 明るい・計 あまり明るくない 明るくない 無回答 明るくない・計 (%) 2014年 2012年 2009年 15.0 明るい 15.4 30.6 44.0 20.8 4.3 0.2 39.9 36.0 8.7 48.7 30.8 5.5 やや明るい 明るい・計 あまり明るくない 明るくない 無回答 明るくない・計 (%) 明るい・計明るくない・計48.551.531.069.039.160.7明るい・計明るくない・計63.736.355.344.774.625.2順位強み2014年%2012年%1インターネット・ネット4.33.32IT・情報化社会4.27.23パソコン・携帯電話・デジタル・電子機器3.34.64発想力・独創性2.72.25若さ2.45.46脱ゆとり教育・新学習指導要領2.3*7柔軟性2.02.38協力・協調性1.90.4ゆとり教育・ゆとり教育世代1.91.510情報の収集力・伝達力1.80.9※「脱ゆとり教育・新学習指導要領」:2012年の回答はなし自分たちの世代ならではの「強み」順位弱み2014年%2012年%1ゆとり・ゆとり教育・ゆとり教育世代22.425.02精神的な弱さ・根性がない・ストレスに弱い4.72.73学力・学習不足・知識不足・頭が悪い4.58.64諦めやすい・我慢できない・忍耐力3.93.55コミュニケーション・会話が下手3.22.86社会的評価(認められない・馬鹿にされる)2.52.27打たれ弱い2.33.4言われた事しかやらない・指示待ち・自主性や主体性がない2.30.3人間関係・友達付き合いが下手2.30.910常識がない・ルールを守らない2.01.8自分たちの世代ならではの「弱み」未来展望は回復の兆し

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