カレッジマネジメント189号
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30リクルート カレッジマネジメント189 / Nov. - Dec. 2014かなか実現されないことが多いのではないかと思います。むしろ職業・専門高校のほうが自分のやりたいことをやっているように見えるのです。もっと普通高校で自分がやりたい方向が伸ばせるような教育改革を行うべきです。この点で言えば、専門学校を選ぶ人はある程度の主体性を持っていると思います。これに対し、普通高校から大学に行くときには、なぜこの大学に行くのかがあまりない。アメリカの大学入学者選抜の面接で定番の質問に「あなたは私どもの大学にどんな貢献ができますか」というものがあります。こうした質問にまともに答えられる日本の高校生がどれくらいいるでしょうか。高校教育・大学教育・それをつなぐ入学者選抜を一体的に改革することで、生きる力と確かな学力を備え、自分でキャリアパスを作っていけるような若者を育てていくことになるのです。 図表1の中央に「社会人」とありますが、20年後に社会でどういう生き方をしているかを、この一体的な改革の上にきちんと見据えておかなければいけないということを示しています。主体性・多様性・協働性は、高校から大学、専門学校などを経て、社会に出て活躍していく人達に共通する目標です。人は誰でも、生まれながらにして多彩な能力を持っています。その能力を見つけて、磨いて、他者に尽くしながら自分の糧も得て暮らしていくことは、自分の人生を幸せにすることだと思うのです。日本では、この自分で食べていくという点が抜けがちなのですが、それこそ多極化世界・少子高齢化が進んできたときに、若い人達にとっては、高齢者や世界の人が働く上でのライバルになるわけです。自ら糧を得られる「多様な生徒が主体的に学び、国民・市民としての資質を身につけることのできる学びの場」の創造 ● 基礎学力※の質の確保と向上 ● 多様性を理解し、主体的に活動する力の育成 ● 国家および社会の形成者としての資質の涵養 ※活用力を含む 「多様な学生が主体的に、協働しつつ学ぶことのできる高度な学びの場」の創造 ● 主体的に学び、考える力の向上 ● 多様性を共有し、他者と協働する力の向上 ● 知識・技能の活用力の向上 高 校 教 育 新しい高大接続 高校教育・大学入学者選抜・大学教育の一体的改革 多様性・主体性・協働性 社 会 人 多様性・主体性・協働性 高校教育改革 大学教育改革 大 学 教 育 大学入学者選抜 達成度テスト (基礎レベル(仮称)) 基礎学力の質の 確保と向上 生徒の学習改善 個別大学の入学者選抜 主体的に学び、考える力 多様性を共有し、他者と協働する力 達成度テスト(発展レベル(仮称)) 知識・技能の活用力 難易 図表1 高校教育・大学入学者選抜・大学教育の一体的改革 ※ ※

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