カレッジマネジメント190号
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14リクルート カレッジマネジメント190 / Jan. - Feb. 2015兆期から志願者増はわずかであるが成長期に転じた。マスコミ学は、成長期から再度撤退期に転じた。人間・心理・教育・福祉系統(図表2-9)教育学は、再成長予兆期からわずかな志願者増だが成長期に転じた。保育・児童学は、成長期から一転撤退期に転じた。心理学が成長期から衰退期に転じた。福祉学、人間科学は撤退期が継続している。地球・環境・エネルギー系統(図表2-10)環境科学は、20年間一貫して成長期が継続していたが、再成長予兆期に転じた。地球・宇宙科学、エネルギー・資源工学は成長期から撤退期に転じた。原子力工学は、成長期から再成長予兆期に転じた。国際・語学系統(図表2-11)語学(外国語)が再成長予兆期から大幅に志願者を増加し、成長期に転じた。ほかはほぼ変化がなかった。スポーツ・健康・医療系統(図表2-12、2-12a)看護学、医療技術学、リハビリテーション学が22年間一貫して成長期を継続。医学(専門課程)は、成長期を継続し志願者が大幅に増加した。薬学は衰退期が8年続いていたが、再成長予兆期に転じ大幅に志願者が増加した。スポーツ学が成長期から再成長予兆期に転じた。歯学(専門課程)が撤退期から成長期に転じた。工学・建築・技術系統(図表2-13、2-13a、2-13b)機械工学と建築学は長く撤退期であったが成長期に転じた後、再成長予兆期に入った。同様に情報工学と応用化学が成長期から再成長予兆期に転じた。電気工学と経営工学は、衰退期から再成長予兆期に転じた。電子工学、土木工学、環境工学、応用物理学、画像・音響工学は撤退期から再成長予兆期に転じた。通信工学は2000年から志願者が増加し続けているが、2008年から募集定員が減じ、再成長予兆期を継続している。システム・制御工学、材料工学は撤退期が継続している。なお、前述の通り、学科ライフ・サイクル図には、志願倍率5倍の補助線を追加しているが、全体を俯瞰すると、志願倍率が5倍前後に落ち込むとその分野は撤退期に入るのではないかということが言えそうだ。志願倍率5倍が募集定員を確保できるラインとして各大学の改組のタイミングの判断材料になっているようだ。学科ライフ・サイクルから見える「兆し」今回の分析は、1992年から4年間隔のマーケット・トレンドだけでなく、直近の2012年から2014年のトレンドから見える「兆し」を取り上げることが目的である。78の単独分野の学科系統で特色的な学科系統を取り上げたい。成熟期、衰退期や撤退期から成長期、再成長予兆期に転じた学科系統に注目すると以下のようになる。①教養学、デザイン、文芸学、舞台・演劇学、外国文学など②法学、経営学、商学など③理系分野でも生活科学、森林科学・水産学や電気工学、経営工学、電子工学、土木工学、環境工学、応用物理学、画像・音響工学など④医療分野の中でも薬学、歯学(専門課程)、獣医・畜産学などこの3年間でトレンドに変化の兆しが見えたのは何故か。以下に詳しく見ていこう。単独分野の直近3年間(2012-2014)の変遷志願者数の増減が大きい学科系統の単独分野について、2008-2012年の上位20位と2012-2014年の上位20位を比較するため並べたものを図表3に示した。この3年間で1万人以上の志願者数を伸ばした分野は、薬学、機械工学、医学(専門課程)、建築学、看護学、経営学、医療技術学、語学(外国語)であった。これまでは医療資格系や教員養成など、仕事に直接つながる資格が取得できる分野が大きく志願者を伸ばしている傾向があったが、薬学や伝統工学系統の復活、経営学や法学、商学などの景気回復期待(就職期待)に伴い人気が回復した学科系統、語学(外国語)、外国文学、観光学などグローバル系の学科系統の増加が目についた。一方で3年間で大きく志願者を減じた分野は、社会学、心理学、経済学、人間科学、日本文学、保育・児童学、文化人類学、哲学・宗教学、福祉学、マス
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