カレッジマネジメント190号

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25リクルート カレッジマネジメント190 / Jan. - Feb. 2015が見て取れる。3.医療を核とした領域ここで医療とは、「スポーツ学」「健康科学」「保健衛生学」「リハビリテーション学」「医療技術学」を合わせた領域（医・歯・薬は除く）を指す。図表12（次ページ）は、医療分野を起点とした複合分野の組み合せの学科設置数・募集定員・志願者数・志願倍率と、その様子を図式化したものである。2008年までの既存の設置学科のなかで、設置数が多いのは、「栄養・食物学」×「健康科学」（志願倍率5.5倍）で37学科、次いで「スポーツ学」×「健康科学」（8.2倍）で30学科であった。2008年から2014年に新設された学科については、さらに様々な分野との掛科が目立ち、今後の日本の課題である健康・予防医療のニーズに対応する学部・学科開発が進められていることが確認できた。以上のように、社会課題を解決するための学部・学科開発は既に活発に検討・設置がなされていることが分かった。今回取り上げた3つの系統は、いずれも領域として大きな広がりを見せている分野である。もちろん系統の組み合せには相性や物理的制約も関与するため、必ずしも全ての系統がこのような展開を見せるとは言えない。しかし、図表9に挙げたように、今後の様々な社会課題を見据えた時、課題解決に必要な複眼思考を、分野をまたいだ領域により獲得する必要性は、さらに増していくと考えられる。け合せが多岐にわたって開発されたことが分かる。高倍率をつけた学科は、「生活科学」×「社会学」×「人間科学」×「環境科学」×「エネルギー・資源工学」×「健康科学」（16.8倍）や「栄養・食物学」×「スポーツ学」×「健康科学」（15.3倍）、「スポーツ学」×「健康科学」×「医学（専門課程）」（10.3倍）であった。医療系の多くは国家資格取得がカリキュラムの軸となるため、厚生労働省が関連する資格などは特に、ほかの要素との組み合せにカリキュラム上の物理的制約が加わりやすい。そのため領域として裾野の広がりは決して大きくないように見えるが、実態は様々な組み合せの開発が進んでいることが分かる。特に「健康科学」「スポーツ学」を組み合せの要素として取り入れている学国際特集 学部・学科トレンド2015図表11　国際を核とした領域【全体】 141学科/定員13,937/志願者数86,392/志願倍率6.2※全体数字は既存分野設置数1〜2も含めた値のため、図表の合算と合計数は一致しない。○学4/○定295/○志760/○倍2.6コミュニケーション学/国際文化学国際文化学/語学（外国語）○学12/○定1,023/○志7,418/○倍7.3国際関係学/国際文化学/語学（外国語）○学8/○定834/○志6,132/○倍7.4哲学・宗教学/国際文化学○学2/○定123/○志723/○倍5.9言語学/教養学/環境科学/エネルギー・資源工学/国際関係学/国際文化学○学2/○定120/○志236/○倍2.0教養学/国際関係学/国際文化学○学2/○定280/○志1,468/○倍5.2教養学/語学（日本語）/リハビリテーション学/医療技術学○学2/○定76/○志607/○倍8.0総合政策学/経済学/社会学/環境科学/国際関係学/国際文化学○学2/○定240/○志1,198/○倍5.0コミュニケーション学/国際関係学/国際文化学/語学（外国語）○学2/○定1,330/○志7,186/○倍5.4コミュニケーション学/国際文化学/語学（外国語）/語学（日本語）○学2/○定20/○志44/○倍2.2国際関係学/国際文化学○学2/○定100/○志74/○倍0.7経済学/経営学/情報学/コミュニケーション学/国際関係学/国際文化学○学2/○定140/○志100/○倍0.7コミュニケーション学/国際関係学○学15/○定1,501/○志8,241/○倍5.5日本文化学/語学（日本語）○学23/○定1,711/○志13,500/○倍7.9○学6/○定1,035/○志7,449/○倍7.2社会学/国際関係学○学3/○定469/○志3,464/○倍7.4総合政策学/国際関係学○学5/○定410/○志4,499/○倍11.0法学/国際関係学○学4/○定250/○志755/○倍3.0日本文学/語学（日本語）○学9/○定855/○志2,834/○倍3.3文化人類学/日本文化学国際文化学○学6/○定332/○志1,081/○倍3.3言語学/国際文化学地理学/歴史学/社会学/国際関係学/国際文化学/語学（外国語）○学2/○定200/○志720/○倍3.6地理学/歴史学/文化人類学/国際関係学/国際文化学/語学（外国語）○学2/○定266/○志4,330/○倍16.3新分野2新分野8既存分野10以上既存分野3～10未満○学:学科数 ○定:定員 ○志:志願者数 ○倍:志願倍率※既存分野とは2008年までに設置された学科を、新分野とは2008年から2014年に新設された学科を指す。　（例）「既存分野1〜2」=2008年までに設置された学科数が1または2の分野

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