カレッジマネジメント190号
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45リクルート カレッジマネジメント190 / Jan. - Feb. 2015(法医学)といった特色のある研究機関がそれぞれの専門分野において独自の存在感を示している。私立大学の大きな存在感第二に、第一で述べた大括りのトレンドにおいても、私立大学はわが国の研究上の拠点としての機能を担っていることが分かるが、個別の専門分野を仔細に見てみると、多くの私立大学が特に新しい専門分野に積極的に挑戦している姿も浮かび上がってくる。例えば、ヒューマンインタフェース・インタラクション(慶應義塾大学、立命館大学、早稲田大学)、知能ロボティクス(立命館大学、千葉工業大学、福岡工業大学)、感性情報学(早稲田大学、中央大学、東京電機大学、東京都市大学、金沢工業大学、近畿大学)、科学教育(金沢工業大学)等の新しい学際・融合分野を中心に、多くの私立大学が高い研究力を発揮している。個別の大学に着目しても、例えば、カリキュラムフローに基づいた徹底した「人材を伸ばす」工学教育で有名な金沢工業大学は維材料3位)、長崎大学(寄生虫学1位、感染症内科学1位)、群馬大学(病態検査学2位、麻酔科学1位)、新潟大学(歯周治療系歯学1位)、広島大学(化学物性・移動操作・単位操作1位、有機材料・ハイブリッド材料2位)、山形大学(デバイス関連化学1位)、豊橋技術科学大学(電力工学・電力変換・電気機器2位)、岡山大学(情報セキュリティ1位)、宇都宮大学(感性情報学1位)、九州工業大学(学習支援システム1位)、奈良女子大学(衣・住生活学1位)、琉球大学5分野(計算機システム、感性情報学、デザイン学、科学教育、生産工学・加工学)で10位以内に入っており、教育機能の強化とともに研究力の充実を図るという同大学のビジョンと戦略を垣間見ることができる。地方国立大学は「宝の山」第三に、地方創生の参謀本部としてその中核を担うことが期待されている地方国立大学にも、「宝の山」が多く存在する。例えば、信州大学(高分子・繊21 20 20 10 4 3 3 2 2 1 1 1 1 1 1 1 (細目数) 0 5 10 15 20 25 京都大学 東北大学 東京大学 大阪大学 九州大学 東京工業大学 名古屋大学 独立行政法人 日本原子力研究開発機構 独立行政法人 農業生物資源研究所 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 独立行政法人 海上技術安全研究所 独立行政法人 海洋研究開発機構 独立行政法人 産業技術総合研究所 広島大学 山形大学 核融合科学研究所 ※1 1位に複数の大学がノミネートされている細目があるため、各大学の細目数と理工系細目数とは一致しない(生物系、人文社会系も同様)。 ・理工系細目数:91細目 ・集計機関数:16機関 (※1) 33 3 3 2 2 2 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 京都大学 東北大学 北海道大学 千葉大学 慶應義塾大学 東京大学 大阪大学 九州大学 東京海洋大学 東京農工大学 横浜市立大学 北里大学 筑波大学 新潟大学 香川大学 広島大学 群馬大学 名古屋市立大学 高知県立大学 京都府立医科大学 聖路加国際大学 昭和大学 生理学研究所 科学警察研究所 国立遺伝学研究所 国立感染症研究所 東京医科歯科大学 浜松医科大学 長崎大学 独立行政法人農業・食品 産業技術総合研究機構 公益財団法人 東京都医学総合研究所 公益財団法人 がん研究会 独立行政法人 理化学研究所 独立行政法人 農業生物資源研究所 独立行政法人 農業環境技術研究所 独立行政法人 森林総合研究所 国立医薬品 食品衛生研究所 独立行政法人 水産総合研究センター 0 5 10 15 20 25 30 35 4 5 6 7 9 10 14 16 (細目数) ※2 赤い囲みは私立大学 ・生物系細目数:135細目 ・集計機関数:38機関 (※1) 図表4 科研費(理工系)において採択件数1位となっている細目数図表5 科研費(生物系)において採択件数1位となっている細目数
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