カレッジマネジメント190号
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リクルート カレッジマネジメント190 / Jan. - Feb. 2015C O N T E N T S6アベノミクス・東京五輪の影響で変化の兆しが見える「学科のマーケット・トレンド」 28CASE 1武蔵野大学単科大学から17年間で9学部の総合大学へ32CASE 2 神戸学院大学「未来志向」による果敢なキャンパス再編と新学部創設36CASE 3日本体育大学 「指導者育成」を軸にしたマーケット拡大察してみた。すると、『農学』『国際』『医療』といった分野を核として、その周辺分野を複合させた新たな領域が拡がっていることが分かった。農学領域は、食の安全や生物資源、6次産業化の推進に向けた拡がりが見て取れる。国際領域は、対欧米だけではなく多極化する世界に対応するための異文化理解や多言語対応、国際と様々な専門分野の組み合わせなどが生まれている。医療領域(医・歯・薬を除く医療関連分野)では、これまで看護、リハビリテーションなど、治療及び病後ケア分野が増加していたが、近年はスポーツ、栄養、健康科学など、予防医療の分野にも拡がりをみせている。こうした領域の拡大は、言い換えると、これからの日本が抱える「社会課題解決型」の学部・学科開発が拡がっているとも言えるのではないか。学部・学科の開発は、各大学の建学の精神や教育理念と併せて考えることが必須である。しかし、大学が社会環境の変化と無縁ではいられないのも、また事実である。学部・学科のトレンドを後追いすることを是とはしないが、将来に向けた社会課題を解決するための人材を送り出すのも、大学の大きな役割である。今回の特集が、少しでも今後の学部・学科を考える際の参考になれば幸甚である。(小林 浩 本誌編集長)
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