カレッジマネジメント191号
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12群馬県前橋市にキャンパスを置く共愛学園前橋国際大学は、1999年に開学した学生収容定員910名の大学である。「地方の小規模な新設大学」としての特徴を持つ同大学であるが、グローカル、学生中心主義を掲げた数々の改革により、昨今の厳しい募集環境の中でも順調に志願者を伸してきた。また近年では、文部科学省の3つの大型事業(GGJ、COC、AP)の採択を受けた数少ない大学の一つとしても注目を集める。地域で選ばれる大学としての改革経緯と成果、今後の課題等について、平田郁美学長、大森昭生副学長に話をうかがった。グローカルな人材育成と地域への還元共愛学園は、1888年に前橋英和女学校として出発した。1988年には共愛学園女子短期大学を開学。この短期大学を母体に共学の四年制大学として誕生したのが現在の共愛学園前橋国際大学である。2014年度の入学定員は225名(編入除く)で、教職員は専任教員34名、常勤職員(嘱託等含む)39名で構成されている。学部学科構成は国際社会学部国際社会学科のみであるが、英語、国際、情報・経営、心理・人間文化、児童教育の5コースが設けられている。国際社会学部は、「国際化に伴う地域社会の諸課題に対処することのできる人材の養成」、即ちグローカルな人材の育成を教育目的に掲げた日本初の学部でもある。文部科学省採択事業の3テーマも、グローカルな人材育成というコンセプトの下に有機的な連関が構想されている(図表1)。「国際的なグローカル人材の育成と地方・小規模・新設大学の革新リクルート カレッジマネジメント191 / Mar. - Apr. 2015共愛学園前橋国際大学C A S E1群馬県 前橋市 さいたま市 東京 宇都宮市 図表1 共愛学園前橋国際大学が目指す人材育成の方向性とGGJ、COC、AP戦略スーパーグローバル大学等事業経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援(GGJ)(全国42大学・県内1大学)<次世代の地域社会を牽引するグローカルリーダーの育成>■Global Career Training副専攻■地域連携グローバル人材育成推進協議会■Global Project Work■海外留学経験者60%地(知)の拠点整備事業(COC)(全国77大学・県内2大学)<地学一体化加速プロジェクト:持続的地(知)の拠点創成へ>■サービスラーニングターム■地域理解科目群の100%履修■地域産業人材に求められる素養の検討■地学一体化モデルの構築国際社会学部英語コース国際コース情報・経営コース心理・人間文化コース児童教育コース各コースの専門性とGGJ・COCの実践が有機的に連動し、質の高い学修プログラムを提供学修質保証システムにより、学生は学修成果を確認しながら学びのPDCAを、大学は学修プログラムのPDCAを展開大学教育再生加速プロジェクト(AP)(全国46大学・県内1大学)<学修質保証システムの構築>■アクティブラーニングの促進と質保証■学修質保証システム基盤整備■学修成果の可視化学修プログラム学生地域・地域産業界に必要とされる人材地域に根差しながら、地域と世界をつなぎ、海外の人材・物流・活力を地域に取り込み、地域の振興を先導する人材学修成果確認学びのPDCA学修プログラムのPDCA学修質保証学生の85%が群馬県出身、卒業生の70%が県内に就職GGJ・COC・APの3大事業の採択を受けているのは全国で4大学のみ
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