カレッジマネジメント191号
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20長崎国際大学は、学校法人九州文化学園を母体とし、長崎県と佐世保市及び地元経済界の支援による「公私協力方式」によって生まれた大学である。2000年の開学当初は人間社会学部(国際観光学科・社会福祉学科)のみの単科大学であったが、2002年に健康管理学部(健康栄養学科)を、2006年には薬学部(薬学科)を開設し、現在では3学部4学科で構成されている。2004年以降、大学院研究科(人間社会学研究科・健康管理学研究科・薬学研究科)も順次開設し、約2000人の学生を有する地域最大の私立総合大学として、地域に貢献できる実践力を重視した教育研究を展開している。その成果は「地域に貢献する人材育成機関」としての評価につながり、現在では長崎県内屈指の私立大学としてのみならず、九州私立大学の準上位校としての地位を確立し、九州・沖縄地区からの学生を広く集めている(図表1参照)。とはいえ、長崎国際大学が順風満帆に成長し、地域から選ばれる大学となったわけではない。地方の新設私立大学ならではの課題や弱みを抱えながらも、いかなるビジョンを持ち、いかなる取り組みを行っているのだろうか。そのあたりについて、安部直樹理事長・学長、石橋俊弘入試・募集センター長にお話をうかがった。地域に根ざす学校法人を母体とした「公私協力方式」による開学長崎国際大学は「県北に四年制私立大学を」という地元地域のニーズや要請をもとに、国の政策や県の重要課題でもあった「観光」と「福祉」の専門人材を育成する機関と「公私協力方式」で生まれ、広き地域とともに創り上げるリクルート カレッジマネジメント191 / Mar. - Apr. 2015長崎国際大学C A S E3佐世保市 長崎市 福岡市 長崎県 図表1 学生の県別分布佐賀県198名(10.4%)長崎県823名(43.2%)熊本県118名(6.2%)鹿児島県96名(5.0%)福岡県219名(11.5%)大分県59名(3.1%)宮崎県36名(1.9%)沖縄県93名(4.9%)学生数 計1906名(2014年5月1日現在)その他のエリア58名(3.0%)海外より206名(10.8%)
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