カレマネ
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24リクルート カレッジマネジメント193 / Jul. - Aug. 2015──現在国が進めている教育改革について、文科大臣はよく“待ったなしの改革”と表現されていますが、今それが必要とされる背景は? 近代工業化社会を経て、社会全体が高度な情報化社会に変わりつつあるのに、教育は明治以来のまま大きく変わっていないことが大問題だと考えています。基本的には先生の板書を学生が一生懸命ノートに書き写して暗記するようなスタイルが中心。世の中の産業が製造業中心で、一定の品質のモノを大量に生産することが求められた時代には、そうした画一的・均一的な授業も有効だったのでしょう。しかしこれからは個別ニーズに即したモノやサービスを、いかにきめ細かくクオリティー高く生み出すかが問われる時代になります。教育政策はどう変わる?文部科学大臣下村 博文聞き手 小林 浩 本誌編集長昨年12月に中央教育審議会より、2年半ほどの審議を経て「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について」が答申された。1月には「高大接続改革実行プラン」が発表され、2月には「高大接続システム改革会議」が発足するなど、抜本的な教育改革の実行に向けた準備が着々と進められている。将来の日本社会のために、そしてこれからの未来を生きていく若者のために、今後どのような教育が行われるべきなのか、下村文部科学大臣にお話をうかがった。“待ったなしの改革”の理由高大接続改革のビジョンを問う高大接続改革×工程表のトータルパッケージで未来を生きる子どもたちに必要な教育を実現下村文部科学大臣 編集長インタビュー
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