カレマネ
8/64
リクルート カレッジマネジメント193 / Jul. - Aug. 2015ベースシナリオでは、就業者は2025年には6091万人になる。性別でみると、男性は2015年から230万人減少し、2025年に3355万人になるのに対し、女性は47万人増加し2736万人になる。就業者数は増えているものの、女性の就業率は2015年と2025年でほぼ変わらず、女性の労働参加も十分とはいえない(図表2)。年齢別の就業者数と構成比をまとめたのが、図表3・図表4である。年齢別構成比をみると、2015年から2025年にかけて最も増加するのは、団塊ジュニア世代の45~54歳である。一方、高齢化が進んでいるにも拘わらず、2025年の65歳以上の就業者数は11%強と、2015年とほぼ同じ水準にとどまる。つまり、高齢者の就労を促進する強力な取り組みなくして、2025年にかけて高齢者の就労機会は増えないのである。15~24歳の就業者は、2015年から2025年にかけて、510万人から439万人に減少し、構成比も8.1%から7.2%に低下、全年齢階層で最も少ない群となる。年齢別就業者数をみると、2005年までは15~24歳の就業者は65歳以上より多かったが、2010年に反転し、2015年以降はその差がひらき、労働市場でも少子高齢化の影響が顕著になっている。2025年の産業・職業別就業者数産業別では、製造業は2015年の0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 2025年 2020年 2015年 2010年 2005年 2000年 1995年 832 692 580 510 483 439 1058 1211 1526 1149 708 1080 1329 1457 1161 713 1097 1430 1325 1178 734 492 1247 1471 1291 1227 570 1419 1324 1350 1189 494 1423 1253 1564 1031 483 1278 1347 1585 977 438 (万人) 65歳以上 55-64歳 45-54歳 35-44歳 25-34歳 15-24歳 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 2025年 2020年 2015年 2010年 2005年 2000年 1995年 12.9 10.7 9.1 7.8 8.1 7.8 7.2 17.4 19.9 25.1 18.9 11.6 17.4 21.4 23.4 18.7 11.5 17.5 22.8 21.1 18.8 11.7 19.8 23.4 20.5 19.5 9.1 22.3 20.8 21.2 18.7 7.8 22.1 19.4 24.3 16.0 7.5 19.8 20.9 24.5 15.1 6.8 (%) 65歳以上 55-64歳 45-54歳 35-44歳 25-34歳 15-24歳 図表3 年齢別就業者数図表4 年齢別構成比2025年の就業構造
元のページ