カレッジマネジメント195号
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28日進キャンパス 楠元キャンパス 末盛キャンパス 名城公園キャンパス 愛知県学生獲得競争が熾烈化している。熾烈化をどこに見いだすかは様々な見方があるけれども、その表れの一つは、本誌特集のように、競争力を増すべく都心に回帰する動きであろう。中部圏もその例外ではなく、本誌特集の6〜7、11〜13ページを御覧になると、その一端をかいま見て頂くことができる。名古屋市内への移転に限っても、2010年には愛知工業大学が、2012年には愛知大学が、2015年には名古屋女子大学と愛知みずほ大学、南山大学がそれぞれ移転を果たしており、さらに2016年4月には名城大学が新キャンパスを開設することが決まっている。今回取り上げる愛知学院大学も、この流れの中で都心回帰に打って出た大学の一つである。愛知における伝統校は、何を考え、都心を目指したのであろうか。都心回帰から、何を得たのであろうか。愛知学院大学日進キャンパスに、佐藤悦成学長を訪ねた。名古屋の「伝統校」が実現したキャンパス移転愛知学院大学の淵源は、明治9年に遡る。名古屋市内に開設された曹洞宗専門学支校を皮切りに、明治、大正、昭和、平成の長きにわたって、愛知県、名古屋の地で人材を輩出してきた伝統校である。商学部のみの単科大学から出発した愛知学院大学は、その長い時間の中で、総合大学化の道を歩んできた。現在の愛知学院大学は9学部16学科、大学院10研究科、短期大学部を擁する総合大学であり、計1万1979人が学んでいる(愛知学院大学ウェブサイト「情報公開」)。全学部の初年次教育部分及び文学部、心身科学部、法学部、総合政策学部が置かれている日進キャンパス、歯学部及び薬学部が置かれている楠元キャンパス、その臨床実習病院である末盛キャンパス、そして、商学部、経営学部、経済学部が置かれている、平成26年度に新設された名城公園キャンパスの4キャンパスにて教育研究を行っている。新キャンパス開設前までの日進キャンパスは、薬学部と歯学部の1年生、及び残る7学部の全学年、定員にして計9000リクルート カレッジマネジメント195 / Nov. - Dec. 2015文学部心身科学部商学部経営学部経済学部法学部総合政策学部薬学部(1年)歯学部(1年)9070名日進キャンパス薬学部(2〜6年)歯学部(2〜6年)1650名楠元キャンパス図表1 移転前後での各キャンパスの配置学部と学生数学生数(定員数・学部合計)※以下同10720名文学部心身科学部商学部(1年)経営学部(1年)経済学部(1年)法学部総合政策学部薬学部(1年)歯学部(1年)6700名日進キャンパス薬学部(2〜6年)歯学部(2〜6年)1650名楠元キャンパス10720名キャンパス再編成後(2014年4月~)名城公園キャンパスを新設し、ビジネス系3学部の2年次以降を移転キャンパスの新設・移転がもたらす全学の再構築商学部(2〜4年)経営学部(2〜4年)経済学部(2〜4年)2370名名城公園キャンパス開設1年次2年次以降C A S E3愛知学院大学佐藤悦成 学長

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