カレッジマネジメント195号
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リクルート カレッジマネジメント195 / Nov. - Dec. 2015スを取得するか再開発し、全学年を集約する方式で移転している事例が多かったが、2010年以降も同様のケースが多い。國學院大學、専修大学、二松學舍大学、青山学院大学、東洋学園大学、大妻女子大学、拓殖大学がその例に当てはまる。また、キャンパス選択制をとっている帝京科学大学のような例もある。ほかには、都市部内での移転でキャンパスの拡張と集約化等を行っている東京電機大学や東京理科大学の例や、キャンパス機能を特化し役割を持たせたものとして東京工芸大学の「メディア芸術拠点キャンパス」などの例があった。図表2-2は、実際の地図上でキャンパや学校からの提供データをもとに、学部別の志願者数と設置キャンパスの推移を表したものである。●青山学院大学(図表3)青山学院大学では、理工学部・社会情報学部・地球社会共生学部を除く全学部で、1〜2年生(総合文化政策学部は1年生)は郊外にある相模原キャンパスで学び3〜4年生は都市部にある青山キャンパスで学ぶ方式であったが、青山キャンパスの再開発を行い、2013年に1・2年生を都市部のキャンパスに再配置。全ての学生が、4年間同じキャンパスで学べる体制とした。学校全体の総志願者数の推移を見ると、キャンパス再配置を行った2013ス移転の方向性を可視化したものである。地図上の番号は、図表2-1のキャンパス移転をした大学についている番号である。濃い青の番号から薄い青の同じ番号へ矢印で移動を示した。これを見ても東京23区の都市部へ、そしてより都心部に向かってキャンパスの再配置が進んでいることが分かる。次に、青山学院大学、実践女子大学の事例をもとに、都市部にキャンパスを再配置した時期の志願者への影響について検証してみたい。志願者の増減はキャンパス移転だけが影響するわけではないが、大きな要素であることは容易に想像できる。図表3、4、6、8、9のグラフは、リクルート進学総研が行っている『入試実態調査』(2006年〜2015年)191714210151312711541883616201915616131418151110107191212172320498神奈川県東京都千葉県埼玉県山梨県山梨市へ東京23区図表2-2 MAP(首都圏)移転元移転先00特集 都市部を目指す大学Ⅱ

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