カレッジマネジメント196号
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46リクルート カレッジマネジメント196 / Jan. - Feb. 2016高校生の結婚観・家庭観共働きが理想の家庭像であり、家族を1番大切にしたい。共働き家庭を理想とする高校生を男女別にみると、女子のほうが男子より8ポイント高かった(図表9)。また共働き家庭の働き方を男女別にみると、「夫婦どちらかがフルタイム」はほぼ同ポイントなのに対して、「夫婦ともにフルタイム」は女子のほうが9ポイント高く、34%であった。現在の高校生が産まれた頃から、共働き世帯が専業主婦世帯を上回っており、本調査においても母親の有職率は72%であったことからも、母親が働いている姿を身近に見てきたことが、彼ら彼女らの家庭観に影響を与えていると考えられる。結婚・出産しても働き続けたい女子高生は66%将来、結婚・出産しても働き続けたいと考える女子高生は66%(図表10)。前段、共働き家庭を理想とするい」などITスキルを『強み』とする声は2014年より増加しており、今後ますます増えていくだろう。一方、『弱み』のトップは2014年に引き続き「ゆとり教育」だが、ゆとり教育と呼ばれた学習指導要領が終了したことから、昨年と比較するとポイントは半減している。力」などの『アクション』する力は将来必要だが、現在は持っておらず弱いと感じていることが分かった。現在文科省中心に議論が進む高大接続改革においてはまさしく「主体性」をこれからの時代に必要な力として重視しているが、高校生自身が考える課題感とも一致しており改革の推進に期待したい。経産省が定義する『社会人12の基礎力』の項目に合わせ、「将来必要だと思う能力」と「現在持っている能力」を問うた(図表8)。「傾聴力」や「規律性」など『チームワーク』は現在持っており強く、「主体性」や「実行将来必要だが、現在持っていない能力は「主体性」「実行力」共働きが「理想の家庭」は、男子68%、女子76%0 20 40 60 現在、自分が持っていると思う能力 将来、必要だと思う能力 (%) ① ② ② ④ ④ ⑤ ③ ① ③ ⑤ 前に踏み出す力(アクション)考え抜く力(シンキング)チームで働く力(チームワーク)主体性実行力働きかけ力創造力課題発見力計画力発信力情況把握力ストレスコントロール力柔軟性規律性傾聴力物事に進んで取り組む力目的を設定し確実に行動する力他人に働きかけ巻き込む力新しい価値を生み出す力現状を分析し、目的や課題を明らかにする力課題の解決に向けたプロセスを明らかにする力自分の意見をわかりやすく伝える力自分と周囲の人や物との関係性を理解する力ストレスの発生源に対応する力意見や立場の違いを理解する力社会のルールや人との約束を守る力相手の意見を丁寧に聞く力将来、必要だと思う能力51.138.114.823.621.413.124.39.26.411.715.614.1現在、自分が持っていると思う能力23.916.811.212.112.08.010.712.38.115.419.124.6将来、必要だと思う能力−現在、自分が持っていると思う能力27.221.33.611.59.45.113.6−3.1−1.7−3.7−3.5−10.5(差分)図表8 将来社会で働くにあたり、必要だと思う能力と現在持っている能力(3つまで回答)
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