カレッジマネジメント198号
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15リクルート カレッジマネジメント198 / May - Jun. 2016高校教育改革の本質と高校現場の現状荒瀬克己 大谷大学教授高大接続一体改革の中で、高校の教育改革はどう進んでいるのか。「高等学校基礎学力テスト(仮称)」が話題となっているが、高校教育そのものの中身についても、質の保証・向上を目指して、以下のような観点から具体的な改善や制度的な改革が推進されている(図表1)。①学習・指導方法の改善と教員の指導力向上 ②教育課程の見直し ③多面的な評価の推進高校現場経験が豊富なうえ、高大接続システム改革会議ほか中教審各部会で委員を務める荒瀬克己教授に、高校における高大接続改革の内容と、改革に向けた高校現場の状況をうかがった。1953年生まれ。京都市立堀川高校校長、京都市教育委員会教育企画監等を経て、2014年4月より大谷大学文学部教授。2005年以降、中央教育審議会初等中等教育分科会、教育課程部会、キャリア教育・職業教育特別部会、高等学校教育部会、高大接続特別部会、教育課程企画特別部会、高大接続システム改革会議等の委員を歴任。Interview――大学と比べて、高校は学校数が多いうえ生徒のタイプも多様です。そのため改革は進むのか、という声も耳にします。今回の高校教育改革は、現場ではどのように受けとめられているのでしょうか。これまでも、高校では様々な教育改革が行われてきました。ただ、「総合的な学習の時間」にしてもキャリア教育にしても、「生徒にどのような力をつけるのか」といったところが主眼で、我がことではないと感じていた教員も少なからずいたように思います。ところが今回の教育改革では、アクティブラーニングの視点からの指導方法の改善等、授業のあり方まで問われています。これは、全教員に関わることですから、相当なインパクトがありました。そのため、「どうやればいいのか」「本当に意味があるのか」、逆に「これは面白そうだ」という具合に、この話題でもちきりです。都道府県や管理職、教員により温度差はありますが、広く関心が高まっていることは間違いありません。聞き手小林 浩 本誌編集長

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