カレッジマネジメント198号
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42リクルート カレッジマネジメント198 / May - Jun. 2016まず親子のコミュニケーションの実態から探っていく。「進路」について、親子の間でいったいどれくらい会話されているのだろうか。会話の頻度は、保護者87.2%、高校生78.5%とスコアは高い。希望する進路の共有についても、親子とも9割前後と高く、親子間で「進路」につ業に就きたいか」54.8%、「将来の自分の夢」44.7%、「現在の成績について」38.9%が上位を占める(図表2)。いての会話は交わされているようだ。しかし、進路選択の悩みや不安の共有となると7割を下回る。親子のそれぞれの認識にもギャップがあることが分かる(図表1)。では、会話の内容はどのようなものだろうか。「高校卒業後の具体的な進路について」58.1%、「将来どんな職子どもの進路にどう関わっているか?保護者が重視する「入試制度」子どもの進路選択への関わりを知る前に、今の保護者世代のことを押さえておく必要がある。保護者世代が生まれたのは高度経済成長期の終盤。18歳人口は現在の約1.5倍、大学進学率も34.7%(1986年)と今日の56.5%(2015年)とは大きく異なる。社会進出後まもなくバブル経済の崩壊を経験し、やがてリーマンショックを迎える。競争原理や多くの浮き沈みを経験してきた保護者は果たして、子どもの進路選択にどのように関わっているのだろうか。全国高等学校PTA連合会と小社で合同調査を行ってきた「第7回 高校生と保護者の進路に関する意識調査」からその要点をお伝えする。リクルート『キャリアガイダンス』編集長 山下真司一般社団法人全国高等学校PTA連合会・小社合同調査第7回「高校生と保護者の進路に関する意識調査」結果より【調査概要】【回答者プロフィール】第7回「高校生と保護者の進路に関する意識調査」一般社団法人全国高等学校PTA連合会・株式会社リクルートマーケティングパートナーズ合同調査●調査対象全国の高校2年生とその保護者(全国高等学校PTA連合会より依頼した9都道府県の公立高校26校:2年生2クラスの生徒とその保護者)●調査期間2015年9月24日~10月28日●調査方法①高校生 ホームルーム時にアンケート実施②保護者 高校生から保護者へアンケートを手渡しで依頼、実施 クラスごと学級担任が高校生・保護者アンケートをまとめ、学校ごとに回収●有効回収数①高校生 1887名②保護者 1584名 ※全問無回答を除く●調査実施株式会社アンド・ディ※値は四捨五入の関係で合計が100%にならないことがある■高校生●性  別男子48.5%女子48.4%(無回答3.0%)●高校タイプ普通科78.0%専門学科22.0%●地域分布北海道11.0%宮城県11.8%群馬県11.4%東京都11.3%三重県11.4%福井県10.1%兵庫県12.1%広島県8.2%福岡県12.7%■保護者●性  別父親11.0%母親85.7%その他0.8% (無回答2.5%)●地域分布北海道8.6%宮城県12.2%群馬県13.4%東京都7.5%三重県12.4%福井県10.7%兵庫県13.6%広島県9.3%福岡県12.1%報告卒業後の具体的な進路、将来の夢、成績が不安な高校生最新の進路情報をはじめ「入試制度」を調べる保護者進路選択の実態図表1 「進路」に関する親子のコミュニケーションの実態0 20 40 60 80 100(%)保護者 高校生 「進路」について 話す頻度 希望進路の共有 進路選択の悩みや 不安の共有 62.5 69.5 87.0 90.8 78.5 87.2 「進路」の会話頻度は高いが、悩みや不安の共有は低い

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