カレッジマネジメント198号
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44リクルート カレッジマネジメント198 / May - Jun. 20166割の高校生が保護者にアドバイスを求め、保護者の7割は難しいと感じている進路選択において、高校生は保護者のアドバイスをどのくらい求めているのだろうか。61.8%がアドバイスを求めており(図表4)、その理由は、「前向きになれるから」「一番近くで支えてくれた人だから、一番なんでも話せるから」「自分で選択するつもりだけど、お金のことが心配」という意見がある一方で、「今の大学のこと等あまり知らないので、言われても納得できない」「今と昔はだいぶ違うので、親よりも姉に聞いたほうが分かりやすい」「無難な職に就かせようしているのが伝わるから」と高校生の複雑な心境が窺える。一方、保護者の約7割は子どもの進路のアドバイスが難しいと感じているようだ(図表5)。その理由の最多項目は、「入試制度をはじめ最新の進路情報を知らないから」47.5%(図表6)。前回調査で1位だった「社会がどのようになっていくのか予測がつかないから」45.9%を超えてトップとなった。以下、「家庭の経済的な理由で、子どもの進路の選択肢を狭めざるを得ないから」28.4%、「子どもにアドバイスできるほど、自分の生き方・考え方に自信がないから」21.1%と続く。保護者が最も重要視するのは「現在の入試制度の仕組み」保護者にとって進学検討で最も重要な情報は何だろうか。2013年の調査同様、トップになったのは「現在の入試制度の仕組み」75.4%(図表7)だ。多様化する各大学の入試制度に大きな不安を抱くと共に、2020年から始まる新しい共通テストの報道等も少なからず影響しているかもしれない。とは言え、依然として家計における教育費負担は大きく、「進学費用」の情報も強く求められている。また、子どもの進路進路選択への関わりを見ても(図表8)、子どもに合う分野をアドバイス、学部・学科や入試方法を調べる等、具体的に関わる保護者像が垣間見えてくる。図表6アドバイスが難しい理由(図表5=アドバイスが「非常に難しい」「やや難しい」回答者/複数回答)保護者(%) 2013年全体 2015年全体 0 10 20 30 40 50 60 2015年全体112147.545.928.421.120.116.78.75.84.63.82.02013年全体122546.452.727.618.418.417.18.73.85.12.92.0【2015年属性別】父親9535.841.121.114.731.612.69.55.311.62.12.1母親98949.247.029.121.818.517.18.25.83.74.11.9普通科92349.945.128.921.919.416.89.36.45.43.92.2専門学科19835.950.025.817.723.216.25.63.01.03.51.0入試制度をはじめ最新の進路情報を知らないから社会がどのようになっていくのか予測がつかないから家庭の経済的な理由で、子どもの進路の選択肢を狭めざるを得ないから子どもにアドバイスできるほど、自分の生き方・考え方に自信がないから子どもが何を考えているかよく分からないから子どもの人生を決めてしまうようなアドバイスをするのは気が引けるから子どもがアドバイスを望んでいないから教師からの情報提供が足りない等、高校が頼りにならないから子どもの相談に乗ったり、アドバイスするような時間の余裕がないから子どもと対立してしまいそうで怖いから学校の進路指導の方針と考えが合わないことがあるから調査数無回答 0.8 その他 0.3 難しいとは 感じていない 28.2 やや難しい 50.5 非常に難しい 20.3 (%) 難しい・計 70.8 図表5進路のアドバイスは難しいか保護者
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